井上康生柔道全日本男子監督のインタビューから指導の在り方

 先ほど、たまたま「サンデースポーツ」を見て、井上康生柔道全日本男子監督のインタビューがやっていました。
 それを聞いて、井上監督の今の指導方針に感銘を受け、思わず即効で感想を書こうと思いました。

 日本の柔道(特に男子柔道)はだんだん昔のようにオリンピックや世界選手権等で上位に食い込めなくなってきております。
 よくルール変更等があることに「日本に不利になってきている」という自国に都合の良い解釈がよく聞かれるが、日本で発祥したスポーツが世界に幅広く浸透すれば自ずとそう言った傾向も生まれてくるのは致し方ない事実だと思います。それが嫌なら日本だけでやればいいし、そうだとスポーツ自身が発展しません。国技として柔道を大切にするのは国内だけで通用する部分で対応すれば良いが、世界を対象として変わってしまうと、それに対して言い訳していても何も始まりません。その変化にどのように対応していくかを検討しなければなりません。

 井上監督の話はその海外の戦い方に対応できずにオリンピックで敗北したことを素直に認め、その悔しさを今の選手にさせてはいけないとし、世界の戦い方を学び、他国からも今の柔道の戦い方の良い部分は受け入れ、その対応策を練習に取り入れているようでした。
 
 柔道は日本の伝統のスポーツです。過去の柔道家からするとそのプライドは計り知れないものがあると予想します。
 しかし、井上監督はその過去をも否定せず、これまでの日本の柔道の取り組みを守りながらそれに+αを加える、それが他国がやっている柔道に取り入れられたサンボの動き、モンゴル相撲の動きなども選手に身に付けさせようとしている部分もありました。それは、それを利用して攻めるという感覚もあるかもしれないが、防御するためもあるでしょう。
 そう言ったプライドを捨て、柔道後進国からも技術を学ぼうとする姿勢に非常に感銘を受けました。

 一方、私が関わっている野球はどうでしょうか?
 マスコミの煽動記事が邪魔をしている部分もありますが、いつまで経っても走ることしかしない練習、指導者の罵声ばかり聞こえてくる練習、指導者に強制や命令をされながら受動的に行う練習、苦痛ばかり与えることしか考えない練習…こんな何十年も前の練習を行っているチームがどれだけあるでしょうか?
 
 野球に限らず、スポーツは素晴らしいものだと私は思います。
 だからこそ、まず教える立場の者が何よりスポーツや選手に対して謙虚な姿勢を見せ、新しい指導法を学び、それに過去の経験を加えて、選手が積極的に取り組める環境を整える…、今回の井上監督のインタビューを聞き、改めて指導者の姿勢を学んだ気がします。
 私もいずれスポーツ選手が積極的に主体性を持ってスポーツに取り組む環境を作っていきたいと改めて思いました。

 来年のリオデジャネイロオリンピック、どこまで日本男子柔道が活躍できるかわかりませんが、是非指導者と選手が協力し合って頑張ってもらいたいと思います。
 結果が大事ですが、結果が出ないからと言って選手や指導者の4年間の必死の取り組みを言葉一つで批判するような人間には私もなりたくないな。

コメント

タイトルとURLをコピーしました