野球の指導について

 私はもともと野球選手向けに指導させて頂くサービスを個人的に始めていったのですが、最近指導者の方に指導法をアドバイスさせて頂くことが増えている傾向にあります。

 俗に言う「野球には指導者のライセンスが無い」ということを言われますが、野球と言うスポーツは日本で一番人気のあるスポーツ(だと思う…)でありながら、指導に関しては非常に遅れており、自身の経験だけで指導する傾向が非常に強い傾向があります。
 ちなみに、私は今の日本の野球界のシステムでは、本当の意味での指導者のライセンスを作り上げるのは難しいのではないかと思います。(これについては、また話せる時が来れば…)

 思い込みだけでの指導と言うのは、非常に恐ろしいものです。
 私はよく雑誌に掲載されている多くの方々の指導論を読んで自身の学習にも努めているのですが、例えば、「下半身の力を利用した理想的なスィング」などと紹介しておきながら、写真を見たら、バットのグリップが先行したスィングになっている…といったことが非常に多いのが現状です。
 恐らく、「下半身の力とは何か?」、「下半身の力を利用したスィングとは何か?」、「下半身の力を利用したスィングの型は?」といったことを理解していないまま、言葉だけが先行しているのだと思います。

 ですので、指導者の方にアドバイスをすると、そういった言葉だけだったものの本質が明確になり、目から鱗状態になり、指導法を学ぶのが楽しくなってくるのだと思います。
 私も過去トレーナーの学校に2つ通い(うち一つは野球専門)、そこで得たものは自分の財産になっていると考えます。
 そして、そこから独学で様々な書籍やセミナー等で学習すると、理解度が急激に上がってきて、野球の指導論について学ぶことが楽しくて仕方ない減少に陥りました。

 また、指導者は指導法だけではなく、指導者としてのメンタル面を学ばなければなりません。
 いくら素晴らしい理論を持ったとしても、それが絶対だと、選手や周りの人達に強要するような指導をすれば元も子もありません。
 それも非常に難しく、例えばトレーナーで言うならば、ベンチプレスの上げ方一つを取ってもフォームの若干の違いで互いの理論を批判し合う人達もいます。
 例えば、初心者向けと上級者向けのフォームがあるとすれば、初心者向けの指導をしているトレーナーを見つけては、「あんなやり方では筋肉がつかない!」みたいなことを言う例なんかが挙げられます。
 俺の言うとおりにやればいい…、みたいな指導を受けることが、選手にとって一番の苦痛ではないかと思います。

 私のやり方が必ずしもいいと言う訳ではありませんが、私の指導のモットーとしては「選手自らが正しい練習を考えられる能力を身につけること」としています。

 ビジネス的に言えば、いつまでも私のクライアントとしていつまでも頼りにしてもらえればいいのかもしれませんが、いつまでも人に頼るスポーツを行っていれば、その選手の成長はありません。
 選手自身が自ら考え、そして実行し、その結果を省みて、次につなげる…、このような自己管理能力が身につけば、選手としてだけではなく社会人としても立派に成長してくれると考えます。

 日本の野球界はあまりにももったいないシステムとなっています。
 これだけ多くの野球少年や野球に志す若者がいるのに、彼らがスポーツを知る機会があまりにも少ないのです。
 もっと多くのことを知る機会を与えてあげれば、どれだけ彼らの野球が明るいものとなるのか・・・、それに気づかせてあげる意味でも指導者の方々には、是非スポーツ指導の原理原則を学んで欲しいと思います。
 その学んだ知識の中から吟味して、自分の指導法を見つけていけばいいのです。

 どちらにしても、志を持った指導者には必ず選手はついてきますから、それを励みにスポーツ指導の向上に努めて頂ければと切に思います。

 

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