小橋建太引退試合、「Final Burning」に行ってきました。①

 私の人生で最も影響を受けたのは、ジャイアント馬場さんが率いていた時の全日本プロレスでした。
 馬場さんを筆頭にジャンボ鶴田選手、そしてその後の世代として三沢光晴選手、川田利明選手、田上明選手、そして小橋建太選手の四天王時代、この時代が最も私が熱狂した時でした。
 その中でも小橋選手は特に名勝負を作り上げ、それぞれの試合の思い出は多すぎて挙げたらきりがありません。
 馬場さん、三沢さんが現役のまま亡くなられ、鶴田さんも病気で引退試合をすることなくセレモニーでリングを去りました。
 川田選手はプロレスから飲食店の道に進んで正式には引退を発表していないもののセミリタイヤ状態、田上選手は三沢選手亡き後のプロレスリング・ノア社長としてリングにはほとんど上がらなくなりました。(今、ブログを書いている時点で12月の引退が発表されました。)

 ですので、私が心から応援したプロレスラーの中で、小橋選手が唯一まともな引退興行を打つことになりました。(引退にいたる経緯は割愛します。)
 もちろん、その姿を目に焼き付けるべく日本武道館に駆けつけることは発表の段階で決めていましたが、チケット取得も非常に困難な中、運よく1枚先行販売で購入することができました。
 恐らく、プロレスを観ることを目的として東京まで行くことは最後になるでしょう。そういう様々な思いを持って、日本武道館へ向かいました。

 当日は、高速バスにて早朝に東京駅に到着し、色々出かけた後、試合開始の1時間30分前に日本武道館に到着しました。
 残念ながら雨が降る中、日本武道館のある北の丸公園に向かう途中の坂から行列ができていました。その列は日本武道館前に設置したテント内にて販売している小橋建太引退グッズを購入する人達の長い列でありました。私が到着した試合開始1時間30分前の段階で「最後尾に並ぶ場合、第1試合に間に合わない可能性があります。」とアナウンスがかかっていましたので、グッズは諦めてとりあえず武道館前に到着しました。

 武道館の正面入り口前は多くの人でごった返しており、雨の中、傘もさしているせいか、どの列が何を目的で並んでいるのか分からないほどでした。
 とりあえず、各スポーツ紙のタブロイド紙の販売は別ブースだったのでそれを購入して、開場と同時に館内に入りました。
 館内ではパンフレットも販売していたので、パンフレットは無事購入することができました。
 早く来て、入館したのが正解だったのか、後で色んな情報を見ていると、後から来た人達はグッズ購入どころか武道館にたどり着くのに30分くらいかかるような状態だったそうです。それだけ多くの人達が日本武道館には集まりました。
 座席は、アリーナA席で要は2種あった1階席(武道館では地下)の悪い方になりますが、ひな壇も設置され、非常に観やすい席でした。日本武道館は本当にプロレス観戦しやすい会場です。

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 試合開始30分前辺りからでしょうか、小橋選手の名勝負集が流れていました。
 試合開始時には多くの人達が集まっており、館内は試合が始まる前から雰囲気が違いました。こういった興行では集まった観衆も非常に大事で、超満員のファンが集まっただけでも試合の期待が高まります。

 興行が始まる前にカウントダウンがあったのは新鮮でした。全試合紹介が流れた後、何やら聞いた事あるテーマが流れてるなと思ったら、ハヤブサ選手が登場し、開会宣言を行いました。
 まさかの登場で驚きましたが、ハヤブサ選手も誰かの支えなく自らの足でゆっくり歩いてくる姿に、困難でも立ち向かう小橋選手の姿が見えました。

 観衆は第一試合から大いに盛り上がりました。
 第一試合の渕VS熊野という試合は抜群なセンスのマッチメイクだったと思います。何か今回の小橋引退興行は昔の全日本プロレスを彷彿とさせるシーンが色々あり、ノアの緑のマットに初めて立った渕選手に大きな声援が飛び、渕選手もうれしそうでした。

 第二試合終了後に引退セレモニーがありました。
 私は当初、メインイベント終了後にセレモニーでないとイメージがつかなかったのですが、非常にいいセレモニーで逆に良かったと思えました。
 登場は何となく感じていたが、小橋選手が若手の頃に使っていた入場テーマでした。もちろん、大小橋コールが起こり、リングに立った後も鳴りやみませんでした。
 様々な著名人から花束や記念品が贈られていましたが、一番歓声を浴びたのは野田前首相でも、AKB48の倉持さんでもなく、福澤朗アナウンサーでした。やはりファンは自分たちが熱狂した当時を思い出すのでしょう。後でテレビで確認したが福澤さんも感無量といった表情でしたね。

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 外国からのメッセージでは、ジョニー・エース選手とスタン・ハンセン選手からでしたが、ハンセンは来日してるとばかり思っていたので少し残念でした。ハンセン選手には興行に立ち会って欲しかったし、超満員のハンセンコール、ウィーが聴きたかった。
 
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 その後、入場テーマ付の特別扱いで、百田光雄選手、蝶野正洋選手、そして四天王の一人、川田利明選手が登場しました。

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 私は某巨大掲示板で11日川田選手の飲食店が営業するという情報を聞いていたので、てっきり来場しないものだと思って諦めていました。すると、川田選手のテーマ曲が鳴ったものだから、本当に興奮しました。会場のファンも待ってましたとばかりに大川田コールが起こりました。このシーンが引退セレモニーのクライマックスだったかな。
 そこに渕選手も加わり、3人が揃った時は感無量でした。あの大量離脱で離れ離れになった先輩二人との再会は私にとっては本当にうれしいものでした。

 そして、最後は小橋選手絶対王者時代の入場テーマで退場。もちろん、大小橋コール。
 小橋選手には生涯与えられた入場テーマが3曲あるのですが、それぞれの曲で小橋コールを合唱できたということですね。そういう意味でもセレモニーを別にやるという考えは正しかった。企画した方には頭が上がりません。

 簡易なセレモニーでしたが、その中をうまく演出したおかげで、心に残る引退セレモニーとなりました。

 第4試合では天龍選手が登場し、動かない体でもリングに立ち、小橋選手の引退に花を添えてくれました。
 何故か、森嶋選手が退場する際に、ジャンボ鶴田選手のテーマが鳴り、会場は「鶴田オー!」の大合唱。鶴田さんが引退されて、10年以上が経つのにこれだけの大コールが起こるということは、昔のファンが大量に来ていたんでしょうね。超満員のオーは、壮観でした。

 そして、数試合が過ぎ、いよいよ小橋健太引退試合が行われました。
 
 今は大阪に戻ってきて、録画していた映像を見て、色んな思いが生まれています。
 もう少し頭を整理して、明日以降に続きは書きたいと思います。

 (試合等に集中したので、写真はあまり撮っていませんが、その中でピンボケが少なかったもののみアップしてます。)

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