U-18 野球W杯 キューバVS南アフリカの試合を観戦しました。

スポーツ

 只今、高校生を対象とした野球のW杯が大阪で行われており、私の地元である豊中市の豊中ローズ球場でも数試合、試合が組まれています。
 観衆もあまり入らない球場ですから、公式戦の日程を見ると明らかに力の差が歴然としている試合が組まれているようにも思えますが、致し方ないと思います。

 私個人的な意見としては、野球という世界的に発展していないスポーツでワールドカップと言われてもピンと来ないし、ましてやアメリカや南米ではまだ細かい野球を教わっていないと言われる(例外はあるだろうし、時代は変わってきているかもしれないが…)高校生という世代でワールドカップなんて意味があるのだろうか…とは思っています。

 ただ、国によって様々であろう野球の文化を味わえる非常に珍しい機会に恵まれたことには感謝しています。試合どうこうより、「どのような雰囲気で野球をしているのか?」、「どんな練習をするのだろうか?」という興味から時間の都合により少しだけ観戦に行くことにしました。
 自転車で10分位で行けますしね。

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 30分ほど前に現地に到着したのですが、グランドではキューバの投手がタオルを使ってシャドウピッチングをしていただけで、他の選手は両チームともベンチでくつろいでいました。
 日本人的な感覚で言うと、少しでもグランドで練習…となるところでしょうが。。。(笑)

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 すると突然の雨が降ってきて、試合開始が1時間遅れることになりました。
 私は早く帰りたかったんですが、少しでも試合は見ておきたいと思い、予定を変更して11時半まで現地にいることに決め、屋根のある席に移り開始を待ちました。

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 雨も止み、20分前くらいでしょうか、両チームの選手がぞろぞろベンチから出てきてキャッチボール等を始めましたが、どちらもチーム単位で動くというよりは個々で勝手にやってる印象を持ちました。
 キャッチボール中心でしたが、非常に軽く投げ合っている感じがしました。南アフリカのチームはゴロの投げ合いもしていました。
 ただ、先発投手は7分程度でブルペンで投げていました。キューバの投手は低めに丁寧に投げていましたが、南アフリカの投手はこの時点でコントロールがめちゃくちゃでした(笑)。

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 試合前のノックが無かったのが残念でした。私はノックがどのように行われているのかを見てみたかったんですが、個人のキャッチボールのみですぐにベンチに引き下がり試合前セレモニーとなりました。

 ウォーミングアップは様々な面で重要だと思いますが、そういう認識はなさそうに見えました。やはり国際的にはプロとアマで意識が違うのかもしれません。キューバの投手は微妙に投げる前に肩のダイナミックストレッチをしていましたが…。

 国歌斉唱が終わって、豊中の中学の女子選手の始球式が終わり試合が始まりました。
 
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 もちろん、キューバと何故かアメリカ系の名前の選手が多くいる南アフリカの試合だったので、力の差は歴然でした。
 私は2回までしか見れなかったのですが、明らかに個々の力と言うより、ミスが多いという感じです。1回に1点を取られたのですが、全てエラーでした。ちょっとランナーに走られるとぎこちない動きになっていましたし、ボールの捕球姿勢を見ても体の流れが悪かったように見えます。

 キューバの選手の個人的なパフォーマンスにも期待しましたが、フォームが定まっていない印象を持ちました。ただ3番バッターは良い構えをしていましたが、実際のスィングは見れず四球だったと思います。

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 観衆は決して多いわけではありませんでしたが、チーム関係者の人達でしょうか、外国人の方々も多くいました。
 ただ、こういう大会によく見られる少年野球チームの姿は無かったですね。国際大会なんて見る機会少ないから、選手にもいい機会なんですがね。こういうところも日本の野球指導者の驕りのように、私自身は感じます。

 私は2回裏までしか観ていませんの何となくの感想になりますが、試合全体を通して両チームともチームプレーで戦うというより、個人の能力で戦うという印象を持ちました。
 またボールのカバー等も日本の野球文化の視点から見ると、あまりしていませんでした。日本の野球は1%未満でもミスする可能性があるためにカバーをする…みたいなところがありますが、国際的な見方をすると無駄なプレーをして体力を使わない…みたいな合理性を感じました。個人的な見方ですが…。

 後、日本の野球みたいにベンチから大きな声が指導者から聞こえるようなシーンは無かったですね。ベースコーチがバッターにアドバイスしているシーンは見ましたが…。

 試合開始前から試合の攻守入れ替えの時にまで、やたら日本の高校野球や野球ドラマで流れているような歌がかかっていたが、ああ言うのは良くないですね。もっと世界大会の雰囲気を出すなら、一般的に国際的に流れているミュージックをかけないと…。日本の文化ごり押しは、ちょっとね。これは世界陸上大阪大会を観に行った時も少し感じましたが、日本の悪い習慣です。

 まあ、色々感じることはありましたが、間近で選手の声も通る環境の中、国際試合が見れたことは本当に貴重でした。
 もっとグローバルな視点を持てる環境が日本野球にあれば、もっと野球と言うスポーツが良くなるんですけどね。長い歴史の良くも悪くも続く野球文化を継続することしかできない、大きな日本野球の課題だと思います。

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