私が所属するNSCA協会の今週の会報誌は野球の事を色々と詳しく掲載しています。
昨年は田中投手やダルビッシュ投手が肘痛でシーズン途中で試合に投げられなくなったことや「トミー・ジョン手術」なども話題になりました。
今回の会報誌にアメリカにて(発行元は記載なし)推奨されている「青少年投手の肘関節傷害を予防するための現行の基準」が掲載されておりましたので、そのまま紹介しておきます。
時間があったら後日、その中の項目を私なりに考察してみたいと思います。
1)疲労の徴候を見逃さずに対応する。投手が疲れを訴えたり疲れているようにみえる際は、ピッチングやその他の投球を一切止めて休ませる。
2)青少年投手の試合での投球は、12か月中8か月を超えてはならない。
3)以下の投球回数の限度と休息日数を守る。
投球回数の限度 | 1週間 | 1年 | 投球日間の休養 |
7~8歳 | 60球未満 | 1500球未満 | 投球日間に2日の休養 |
9~10歳 | 75球未満 | 2000球未満 | 投球日間に2日の休養 |
11~12歳 | 100球未満 | 3000球未満 | 投球日間に3日の休養 |
13~14歳 | 125球未満 | 3000球未満 | 投球日間に3日の休養 |
15~16歳 | 1試合95球 | ||
17~18歳 | 1試合105球 |
【一般的な休養日数】
○先発投手:3日、リリーフ投手:2日
○26~50球:中1日
○51~75球:中2日
○76~105球:中3日
4)青少年投手は同一シーズンに複数のチームで投球してはならない。
5)青少年投手はできるだけ早く適切な投球メカニクスを習得する。まず、「基本」、「直球」、「チェンジアップ」の順序で投球法を習得する。
6)スピードガンは使用しない。
7)投手が捕手を兼ねてはならない。投手と捕手の組み合わせは投球数を増やし傷害リスクを増大させる。
8)投手が肘の痛みを訴えた場合は、スポーツ専門医の診察を受けさせる。
9)年少の投手に対しては、野球や野球以外のスポーツに楽しく参加するように動機づける。様々な運動に楽しく参加することにより、青少年のスポーツに対する情熱や関心を高める。
以上、ご参考まで。
(参考文献:日本ストレングス&コンディショニング協会機関紙 2015年2月号)
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