今日たまたま下記のような記事を見つけました。
子どもの視点で10カ条 理不尽なスポーツ指導なくそう:暮らし:中日新聞(CHUNICHI Web)
マに、サッカー日本代表やテニスの錦織(にしこり)圭選手らの言葉を紹介。厳しい指 …
ある中学生グループとスポーツNPO法人とで話し合ったまとめであるようですが、非常にスポーツを理解した考えであることに驚きました。
私もいくらかの団体で「スポーツ」について学びましたが、同じように指導されたことを思い出します。
この中で私も非常に大事だと思うことをいくつかピックアップして考察していこうと思います。
まずは、1つ目です。
『つらくても頑張るから「何のための練習か」の説明を』
私がこれまで多くのスポーツを志す選手(特に野球)に接してきました。
特に野球はひどい現状があるのですが、常に「ボケ」と言われながら指導を受けたり、失敗するたびに罵声と共に選手を否定する言動があちらこちらから飛び交ったりするシーンに出くわします。
そして指導となったら「○○をしろ!」と命令をされ、その根拠もわからず言われるがまま練習に取り組む選手がほとんどです。
非常にわかりやすい例が「走り込み」という練習です。
何かあったら選手は自主トレで走り込みというジョギングを行います。理由は足腰を鍛えるらしいですが、その是非は割愛します。
そこで大事なのが、それを行って自分自身に何の効果を得ようとしているか…という目的意識が必要です。
よく聞こえるのが「走り込みをして足を速くしろ!」などと指導を受けるケースもあります。当然でありますが、ゆっくりしたペースで走る走り込みにてスピード能力を養成することは困難です。せめてやるなら、ダッシュを繰り返す方がまだましです。
このように命令だけされて指導者に言われるがままに、それの根拠や目的がわからないまま練習に取り組み、それが目的に合ってないが為に効果の無いまま何年も目的に合わない努力を繰り返す。そして、いつしかそれが選手自身のプライドとなり、その練習が間違っていたと分かっても認めない強情さが埋まれるケースもあります。
練習には目的があります。指導者はまず選手のことを考えるならば、その練習メニューを与えるならば、それがどのような効果があるのかは事前に調べて説明するべきでしょう。今はスポーツ科学に関する書籍も充実していますし、何よりインターネットと言う便利な情報源もあります。
ただ自分が経験してきたスポーツや方法論を選手に強制する指導はいい加減止めていくべきです。
そして選手自身が考えて練習に取り組み、無駄のない練習を行う為に基礎的な理論を学ぶことも大事です。
ある一流トレーナーが中学生に指導している光景を見たことがありますが、常に「頭で考えろ」と話していたのを思い出します。
タイトルのような気持ちでスポーツに取り組もうとする中学生は本当に素晴らしいですね。必ずいい指導の下で育てば素晴らしいスポーツ選手として活躍してくれると思います。
特に小学生の段階からきちんと教えることは重要です。
こういった基礎的な理論は小学生でも理解できます。
中学生など年齢が重ねていくと少しずつ自我も芽生え、固定観念が出てきてそこから脱せないケースも珍しくありません。
どうか少しでも若い間にきちんとした指導を行い、指導者に言われるがまま行うスポーツから選手が自ら考え動くスポーツへ変えていく必要性があります。
私もいずれはそのような活動を行っていけるよう、そしてそういった活動が多くの人々、団体に波及していけるよう頑張っていきたいと思います。
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