水木一郎 2012さつきコンサートの感想

 

 改めまして、本日は大阪府吹田市の吹田市文化会館メイシアターにて行われた、「水木一郎 2012さつきコンサート」に行ってきました。

 平日の夜なので、仕事を終えてからの参加になります。バタバタして到着は約15分前でした。(あの場所、車で行くのややこしいので、少し遅れた。)
 会場は1000人は収容できる大ホールだったので、どれだけの人が集まるか心配だったが、自由席なので空席がところどころあったが、たくさんの人たちが集まっていて、ざわついている雰囲気が何か良かったです。

 当コンサートは、さつき福祉会という吹田市にある社会福祉法人の後援会?が主催されたものでした。
 19時からの開演でしたが、まずはその福祉会の活動などを関係者共々紹介し、彼らからのメッセージを伝えるコーナーがあり、水木さんのステージはその45分後からでした。障害者支援をされている団体でしたが、その手作り感のある訴えは色々伝わるものがありました。特にその手作り感を大きく感じたのが、コンサートの最後でした。

 客層は、その福祉会から招待されていると思われる方々を中心に、高齢者の方が結構来られていました。そしてちょこちょこお子さんを連れたご家族も見られます。普段のアニソンライブとは明らかに違った雰囲気でした。

 ステージの開始は、いつものステージ開始のミュージックが流れ、水木アニキの姿が見えるとそこからいきなり「マジンガーZ」から始まりました。

 水木さんのステージを観る人がほとんどだったと思うので、手拍子が微妙だったのがまたある意味良かったです(笑)
 また、舞台設定や音もなかなか良く、水木さんの歌声の迫力もビシビシ伝わってきましたし、「Z」の部分では背景のスクリーンに「Z」の文字が表れるなど、趣向を凝らされておりました。

 ステージの時間も2時間もないと予想できたので、歌はいつも通りの定番曲がほとんどでした。
 個人的に好きな「タイガーマスク二世」はもちろん「燃えるアーサー」、「大鉄人17」、「テッカマン」そして「快傑ズバット」も聴けなかったのは残念でしたが、こういったコンサートには、いつものライブとは違う雰囲気が伝わってくるのでステージ自体の満足感は非常にありました。

 また私自身初めて聴く「おかあさんといっしょ」の歌(水木さんは、歌のお兄さんだったことは有名)でしたが、意外と盛り上がりました。周りにいた子供の反応もボチボチ良かったです(笑)

 スタンダード曲も2曲歌われましたが、水木さん自身の歌唱力が素晴らしいので非常に聴き入ってしまいました。そういうのは周りの客をみてもわかるので面白いものです。

 そして、予想以上に素晴らしかったのが「東北合身ミライガー」の歌でした。
 この歌は既にアマゾンで購入していました。CDの音源だけを聴いていると正直普通の歌の印象だった(す、すまん・・・)んですが、実際生の声で聴くと非常に素晴らしい歌でした。
 今回はメドレーが多かったのですが、この歌はフルで歌ったから客も結構集中して聴いてましたよ。あれだけかっこよく歌い上げる水木アニキに感服します。

 最後の握手会に参加するため、ステージの後でCDを買ったんですが、結構お年寄りの方とかミライガーのCD買ってましたよ。ちょっと驚きました。

 この歌は収益のすべてが東北の子どもたちに寄付されるらしいので、是非YOUTUBEで聴いて、興味があれば買ってあげて下さい。そして、何より生で水木アニキの歌声で聴いてほしい曲です。

 
 

 

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 最後は唐突に「バビル二世」を歌って去って行ったので、アンコールがあるのはわかりました(笑)まあ、当然ですが…。

 最後は、水木アニキのステージ恒例のアニソンメドレー「懐かしくってヒーロー」だったのですが、私が好きなのはこの時によく水木さんがステージから下りて観客と握手していくシーン。
 今回は車いすの方々とかもたくさんいたので難しいかな…と思っていたが、サービス精神旺盛のアニキはお身体が不自由な方々とも非常に丁寧に握手していくシーンは感動的でした。
 広い会場でしたが、私がいる真ん中の通路まで握手しに来てくれました。子どもは結構こういうの反応するみたいで去年も京都のお寺でのコンサートもそうだったが、子供がソワソワしてるのが結構微笑ましかった。
 このシーンは、水木さんの優しさがダイレクトに伝わるので観ている方もとてもうれしく思います。水木さんの動きばかりみていて、歌をまともに聞けてなかったような気もします(笑)

 うまく「懐かしくってヒーロー」でまとまったかなと思ったら、最後に少しサプライズがあり、第一部のコーナーで福祉活動を紹介していた皆さんがアニキマフラーをして登場し、水木さんに花束などをプレゼント。

 そして、水木さんが「みんなで最後に・・・」と言ったので、また「Z締め」をするのかと思ったら、「マジンガーZをもう一回歌いましょう!」と言い、観衆大喜び。

 最後はその皆さん共々、皆で「マジンガーZ」を歌いました。
 舞台に上がった皆さんが必死に「マジンガーZ」歌う姿、マイクを向けてみんなの声を拾おうとする水木さんの姿など、一つの曲を皆で成立させようとする皆の姿は感動的でした。
 そして、サビの「Z」は観衆も一緒に。結構、小さな子供や年配の人も「Z」やってたな(笑)子どもがパンフレットについていたマジンガーZの歌詞を必死にに見ながら歌っている姿も良かった。1曲目に歌った時とは明らかに違う観衆のテンションだったことが、このコンサートの成功を物語っているように思えました。

 イベントというのは様々な満足感があると思います。
 いつものライブに参加している者とすれば、聴けた歌のタイトルや公演の時間などは物足りなかった部分はあるかもしれません。しかし、それ以外の部分の満足感があるからこそイベントには参加する意義があると思います。
 
 主催された福祉会の皆さんの手作り的なイベントでここまでのものを見せられたのは本当に素晴らしいと思いましたし、水木さんへの感謝の気持ちが強く伝わってきました。また、それに答えて素晴らしい歌声と姿勢を見せてくれた水木アニキ、この二つが重なったからこその最後の盛り上がり、盛大な拍手になったのだと思います。

 周りの方々がどのような意見を持っているのかわかりませんが、大成功のコンサートだったのではないでしょうか。

 私は大変満足しました。主催の福祉会の皆さんにも、水木さんにも本当に感謝ですね。
 この空間を共有できて、大変うれしく思います。ありがとうございました。

 

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