小原日登美選手の金メダルに感動

 オリンピックもいよいよ終盤を迎えました。

 最近でも、フェンシングの男子団体銀メダルやバレーボール女子のベスト4進出、男女サッカーの準決勝など、大変見どころの多い後半となりました。
 その中でも卓球・女子団体の銀メダルは特に良かったです。
 私は話題優先の福原愛選手に対して好意的な気持ちは無かったのですが、この団体においてそういうことを払しょくするような活躍を見せ、堂々の銀メダル獲得は特筆するものです。
 若いながら卓球のキャリア20年だそうですが、ここまで来るのに多くの苦労があったのだと思うと、表彰台に立つ姿を見ると素直に良かったと思えるものでした。

 また、昨日から始まった女子レスリングでは、伊調選手の金メダル3連覇もそうですが、小原選手の金メダルに大変感動しました。

 小原金「最初で最後の五輪」/レスリング – レスリング ロンドン五輪 : nikkansports.com
  
 テレビで知ったのですが、彼女が今回金メダル獲得するまで(実際はオリンピック自体に出場するまで)、10年の長い戦いがあったそうです。

 女子レスリングは、出場できる階級の枠が4枠しかなく、通常戦っている階級はオリンピックでは無かったそうです。階級を下げれば妹がいる、階級を上げれば最強の吉田選手がいる。こういった状況下の中、自分の階級では世界選手権で何度も優勝しているのにオリンピックには出場できなかったそうです。
 その中で、うつ病になったり、過食症で体重が20kgも増えたり…、様々な自分自身への葛藤との戦いの中、妹の引退を契機に再度オリンピックをめざし、今回金メダル獲得を掴んだのです。

 こういった長きに渡る苦労を考えると、自然と応援したくなるもので、そういった努力の人が報われるとこちらもうれしくなります。

 本当に素晴らしい金メダルだったと思います。

 日本には、日本プロ野球の斉藤祐樹選手を含む1部の選手、ゴルフの石川遼、ボクシングの亀田兄弟(今は無残だが・・・)など、何かの裏で守られているため、実力もないのに持てはやされているスポーツ選手が数多くいますし、非常に残念に思います。

 スポーツを応援したいと思わせるためには、大舞台への過程が大事。
 その中の努力や生き方に共鳴された選手こそが、ファンからの支持を受ける。
 それをアマチュアのスポーツが証明してくれているのだから、プロスポーツ界も団体だけでなくファンもよく考えてほしいと思います。

 さあ、今日はいよいよ21時より女子レスリングの吉田沙保里選手、浜口京子選手の登場です。
 私としては、何とか浜口選手に頑張ってほしいのですが…。

 そして、女子バレーボール準決勝、女子サッカー決勝も待っています。

 ここまで勝ち残ってくれた選手たちに感謝しながら、終盤に来たオリンピックを十分楽しみましょう!

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