「フィールド・オブ・ドリームス」の舞台で行われたMLB公式戦を観て

スポーツ

先週の金曜日になりますが、名作野球映画「フィールド・オブ・ドリームス」のロケ地となったアイオワ州ダイアーズビルで初めてMLBの公式戦が行われました。

同映画を撮影したトウモロコシ畑には、当時に作った野球のグランドや主人公の家などが残っており、そのグランドでは草野球などもできるようになっているそうです。(調べたら、1時間125ドルらしい…)
今回はその場所で新たに公式戦用の野球場を建設し、そこで試合が行われました。

一体どんな試合になるのか?どんな光景が見られるのか?
私にとっても久し振りに野球の試合をワクワクする気持ちで観ることになりました。
野球自体1試合ゆっくり観るのも、もう何年振りと言ってもいいくらい久し振りの事でした。

オープニングは映画で主演を務めたケビン・コスナー氏が外野にあるトウモロコシ畑から登場しました。映画では選手(幽霊?)が球場に登場したり、帰ったりする外野の畑ですね。
そして、彼がグランドで見つめる中、選手達が映画さながら同じくトウモロコシ畑から出てきました。その登場シーンは非常に感動的であり、幻想的にも見えました。

全選手登場後にケビン・コスナー氏のスピーチがありましたが、映画の名セリフの一部を再現していましたね。
映画では「Is this heaven?」、「No, it’s Iowa.」だったかな?
今回のスピーチでは、 「Is this heaven?」、「Yes, it is.」 って言ってたと思います。
ちょっとアレンジしていたのがまた良かったです。

オープニングセレモニーの動画は下記をご覧下さい。

試合も驚くほどスリリングな試合で、ホームランが8本も出る乱打戦。
特に9回の劇的な展開は凄かった。これは理屈抜きに…。
その内容は下記のダイジェスト動画にてご確認を。。。

今回の試合を見て、私は久し振りにスポーツの素晴らしさを再認識しました。
純粋にスポーツ選手のパフォーマンスに酔いしれ、それらを的確に表現し、観る側に伝えようとする主催者側の心意気が感じられました。
映画ではトウモロコシ畑の野球場を作り、運営している主役を先に登場させ、彼が見つめる中、選手が現れる光景、それを素晴らしいアングルで視聴者に伝えるカメラワークまで本当に秀逸でした。
何よりこういった発想というか、企画力がある組織が素晴らしいですし、そういう世界に憧れます。
やはりスポーツには選手のパフォーマンスだけでなく、様々な角度から、また様々な視点で見ているファンを楽しませる要素が必要です。

日本もスポーツが発展しているように見えて、「スポーツ文化」が育っていないと言われます。
特に日本のマスメディアのスポーツに対しての報じ方を見ても違和感を感じますし、誇張しすぎて逆に胡散臭くなってしまっています。スポーツは選手のプレーだけで充分感動を与える要素がある訳であり、外野はそれをわかりやすくサポートすれば良いだけなのですが、やたらと自分達の都合よいように色付けし過ぎてうさん臭くなってしまうんですよね。

スポーツは選手が主体なのに周りが自分達の都合の良いようにコントロールするのが、日本の特徴です。それは金が発生するところだけでなく、アマチュアスポーツや少年スポーツでも感じることが多々あります。

しかし今回の試合にはスポーツの原点に帰らせてくれるような、そんな企画にも思えました。
選手もその場で試合をすることを楽しみ、観ている側もコアなファンから純粋な野球ファン、映画ファンまで幸せになれる…そんな皆を満遍なく幸せにするような雰囲気に包まれた試合だったように感じました。

そして改めて、私もスポーツを頑張る人達にまたどこかで微力な貢献をしたい、皆が気軽にスポーツに打ち込める環境を作りたいとも思えるものでした。

実は私は内容は何となく聞いていましたが、実際の「フィールド・オブ・ドリームス」の映画は観ていません(笑)。
早速、試合を観た後、興味が膨らみ、すぐに4KBlu-rayを購入しました。
(映画の感想は、またいずれ…)

来年も同所でMLBの公式戦が行われるようです。(今度はシカゴ・カブス主催?)
2回目となると「初めて…」というアドバンテージが無くなるので、どんな話題を作れるのか、ハードルが上がりますが、また楽しみですね。
アイオア州の地域活性化にもなるでしょうし、何より名作映画「フィールド・オブ・ドリームス」がこれからも多くの世代に語り継がれることになるでしょう。素晴らしい伝統を後世に伝えることはとても大切なことであり、意義のあるものだと考えます。

これからもスポーツそのものが一つの文化として、多くの人達が幸せになれるジャンルになって欲しいですね。

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