私にとっては、ある意味衝撃的なプロレスのニュースが飛び込んできました。
レンタル移籍と謳っていますが、実質的に完全移籍になると思われます。近年の全日本プロレスは武藤選手一派が大量離脱して以降、諏訪魔選手が中心選手でありながらもノアから全日本プロレスに復帰した秋山選手が途中社長となり、またその中で経営不振があり再度の選手の離脱がある中、リーダーシップを発揮して現在に至る盛り返しに大変尽力されてきました。その秋山選手が何故か今の全日本プロレスに居場所を失う結果になり、最終的にDDTに移籍せざるを得なくなったのはどうしてなのでしょうか?
嫌な予感を感じた、今年1月のGM/取締役の退任
昨年の7月に秋山選手が社長を退任しGM職に就きましたが、今年の1月にたった半年でGMと取締役を退任したというニュースを知り、私自身は嫌な予感を感じていました。
全日本プロレス自体に対しても何か試合内容も含め、変な違和感があり、全日本プロレスTVの契約も今年に入り解約していました。貢献者の一人、ジョー・ドーリング選手が来なくなったことも私の不信感を強めました。
そして今回のレンタル移籍の会見にて、下記のコメントがありました。
「去年、社長そして取締役が解任となり、唯一自分で若い子たちに教えることを続けていたんですけど、年末に福田(剛紀)社長の方から『今後はTAJIRI選手が教える』と。自分の中では僕の役目は終わったんだなというところでタイミングよく(DDTから)お話をいただいた」(日刊スポーツ)
やはり自ら降りたのではなく社長(会社)の方針転換だったのか…と。ただ、どうして所属選手外のTAJIRI選手が指導役になったのかも疑問に感じますが、これも会社の判断だから仕方ないのかもしれません。その結果にファンが反応し、その結果で首脳陣は是非に気づくことになるでしょう
また秋山選手の移籍ニュースについて感謝を述べる選手もいれば、黙認している選手も多いのが事実ですし、何かしらの不協和音があったのかもしれません。ただ、それを詮索する必要は無いと思います。
どちらにしても、今の全日本プロレスが選択した結果、秋山選手の全日本プロレスでの役割が無くなった事実には変わりありませんから…。
私もプロレスから少し距離を置くことになりそうです…
私自身、これからはプロレス自体を観る機会が一気に無くなると思います。全日本プロレスから三沢選手達が離脱した時以上に観ることは減るでしょう。
秋山選手は私にとって最も熱狂したジャイアント馬場社長時代の最後の主力選手です。そして全日本プロレスに復帰した後、会社の存続危機から今まで回復させてくれた選手です。ファンの皆さんも是非応援して欲しいと願っています。私も一個人として応援していきたいと思います。
四天王時代のレスラーもそうですが、プロレス界の発展に非常に体を張ってきた方々ですから、これからの未来も良い人生を送って欲しいと願っていますし、またこれからもプロレス以外でもイベント等があったら是非応援しに行きたいです。
また全日本プロレスに対して正直未練はありません。ジャイアント馬場さんが亡くなって20年が経過した今、変化が起こることは当然であり、昔を引きずる必要もないと思います。それぞれが自分達で考えてプロレスに精進し、その結果として全日本プロレスが末永く存続してくれるだけで私は嬉しく思います。
またこれまで全日本プロレス一筋で支えてくれている諏訪魔選手にはこれからも是非頑張ってもらいたいです。
ただ総合的に判断して、プロレス自体を観ることはほとんど無くなると思います。何か記念すべき大会(全日本プロレス創立50周年大会とか…)くらいになるかな…。
また昨年に二度プロレス興行を行ってくれたジャイアント馬場さんの親族が経営する「株式会社H.J.T.Production」が昔懐かしいプロレス興行を行ってくれた際は観戦したいと思います。
秋山選手、全日本プロレス、どちらも今後の発展を…
秋山選手には自身が納得するまでプロレス界に貢献して欲しいと願ってますし、これからも応援しています。彼がこれからもプロレス界に貢献することが、馬場さんや鶴田さん、三沢さんの遺志を守っていけるのだと思います。ただ誰かのため…とかでなく、自分のためにプロレス人生を満喫して欲しいと願っています。
全日本プロレスはやはりいつまでも存続して欲しいと願っています。今後は距離を置いて見守る感じになると思いますが、また何かのきっかけがあったら応援したいと思います。
両者共、今後も発展し、またどこかで接点が生まれることを願っています。プロレス界は何があるかわかりません。
また、ある意味それが応援する側としては安心して応援できない部分でもある訳ですが、それもプロレスなのでしょうね。長くプロレスファンをしているともう慣れました(苦笑)。
私が全日本プロレスが大好きだったのは、ジャイアント馬場さんを中心とした人間性が運営でも試合でも感じられるところでした。プロレスのリングには戦いがありますが、その試合スタイルには人となりの性格が表れます。名勝負が生まれるには、人となりがあるからだと私は考えますし、それがあるからこそ多くの人に見てもらいたいジャンルでした。
これからどうなっていくかわかりませんが、プロレス(特に全日本プロレス)はそういうことがダイレクトに伝わるジャンルでいて欲しいと願っています。
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