映画「猿の惑星」シリーズはほぼ全て観ています。
そして『猿の惑星』の起源を描くリブート作品として、2011年から3部作で公開された最後の作品になります。
あの地球上の人間社会が崩壊し、「猿の惑星」が出来上がったストーリーが完結します。
前作の『猿の惑星: 新世紀』の段階で大半の人間はウィルスによって死んでしまっており、今回の作品では生き残った人間と猿との闘いの中でまた別の人間の派閥が戦闘を持ちかける不思議な展開のストーリーでした。
同映画のストーリー上、猿側は戦争を望んでいないが人間側が猿の撲滅を狙っているという展開自体が人間の欲望に満ちた性が見え隠れし、現在社会にも危惧されることかもしれません。
人間との共存を望む猿側のリーダーであるシーザーが、妻子を人間側のリーダーの大佐に殺され復讐を図ることからストーリー展開が始まります。(これはあらすじに書かれています。)
そこから様々な展開が待っているのですが、やはり不思議に思ったのが今回の作品はシーザーが個人的な復讐に走るストーリーであったこと。結局、そこから始まる人間との戦いの中で猿の世界を守ることになるのですが、わざわざ復讐劇を展開させる必要があったのかな…と。その展開から昔の作品で神のように崇められたシーザーに繋がるようには思えない。
最後のクライマックスの戦いもちょっと「猿VS人間」というより…って感じの拍子抜けするもので前作の方が良かったような気もします。
後、戦いというより、脱出劇…みたいな感じだったかな。
映像は迫力があり、申し分なかったと思います。
最近はめっきり減った3D映像でしたが、飛び出し感は全くありませんが、広大な自然の奥行きをうまく表現されていました。
同作品には約50年前(!)に公開された時に登場した唯一の人間の女性であるノヴァや人間の味方になった猿のコーネリアスも登場します。リブート作品ですので、この映画から初期に「猿の惑星」に繋がるのですが、コーネリアスはわかるとして、ノヴァは今回の映画の展開を考えると初期では「なぜ檻に捕まってたの?」ってなるような気が…。私が初期のストーリーをよく理解できてないのかもしれませんけど。
まあ映画レビューに関しては乱文ではありますが、それほど作品にこだわりがある訳ではないので映像も含め、全体的には楽しめました。4DXとしても吹雪や雨、においの演出もあり、そこそこ良かったと思います。
どうしても旧作からストーリーを繋げると旧作のファンから批判が出ることはあると思いますが、難しいところですね。そこがリブート作品やリメイク作品の問題があるところかもしれませんね。
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