『プロレス 暗黒の王道』を読んで

最近、不定期ながら年に数回発行される、プロレスの裏事情について書かれているムック本である「別冊宝島」の『プロレス 暗黒の王道』を購入して読んでみた。

プロレス 暗黒の王道 (別冊宝島 2126)
宝島社 (2014-01-21)
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今回は昨年分裂した全日本プロレスとWRESTLE-1の事情について書かれている記事がメインとなって構成されていた。

その中でも私が読みたかった記事は、下記の2点。

 『全日本・白石伸生オーナーがWRESTLE-1の選手スタッフに対し違約金約3億円の支払いを求め提訴』

『「未払い」「国税差し押さえ」で全日本プロレス「空中分解」の危機』

前者に関しては、昨年12月に白石氏が提訴したばかりのようで、タイトル以外には何一つ深い話はありません。
今後の展開がいかに進み、裁判の判決が出た上で、詳しい状況がわかったくるだろう。
個人的な意見としては、この分裂劇は表向きは武藤側が白石オーナーの考えに着いていけないという事情だったが、実際は違うと思う。
その割にはWRESTLE-1の立ち上げまでに周到な準備がされていたし、あんな短期間に大人数のレスラーを抱えることはできないだろう。
どちらにしても、裁判の判決を待つしかないだろう。

後者に関しては簡潔に言うと、全日本プロレスと取引のある一部の会社への未払い金が発生しているということと、今の全日本プロレスの会社である全日本プロレスシステムズの一部店舗が国税に差押さえられてるらしい。
それだけで「空中分解」と謳うことには疑問を感じるが、確かに今年になって主力外国人選手が来日していない事実も少し気になるところ…。

それ以外は特に大きな出来事というか話題は記事となっていない。

ここ最近の同ムック本は、無理やり小さい出来事を扱って、大きな問題として扱っているように思う。

確かに未払い問題とかは気になってしまう話題ではあるが、そんなところをチクリと刺すより、もっと巨悪の根源となる部分を突くくらいの話題でも無い限り、同本が出版される理由がわからない。

ですので、本を読んだ後には全く余韻が無かった。

 

ただ、そんなネガティブな話題しか取り上げられない全日本プロレスにも問題があるのは事実。

今年三冠統一ヘビー級選手権を後楽園ホールという小さな箱で行っても、1000人も集まらない現実には驚くしかなかったが、もっと建設的に考えて団体を立て直して欲しい。

正直、曙選手を迎え入れたのが失敗。確かに頑張っていることはわかるが、最終的に体重を浴びせて、パイルドライバーしか技がないスキルなので、試合内容自体が戦前からわかってしまい、尚且つ技の攻防が見せられないので見ているほうも退屈する試合しかできない。

そういう選手を知名度だけで入団さえ、安易にチャンピオンにさせてしまうことに問題があると思うが。。。

全日本プロレス、今年も大変な1年になりそうな予感がします。本当に存続し続けるのだろうか。

ただ、元全日本プロレスのファンとしては、頑張って立て直して欲しいと思っています。

 

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