本日はツィッターの速報通り、プロレスリング・ノアの大阪大会を観戦してきました。
当初は行く予定が無かったのですが、川田利明参戦のビッグニュースで急遽観戦に行くことにしました。
当日の会場は、椅子もぎっしり並べられて超満員と言ってよい入りだったと思います。
まあ、新日本プロレスの選手、川田選手が出場するのだから当然と言えば、当然なのかもしれませんが、否応にも期待感が膨らみます。
実は私は、観戦前に少し不安を持っていました。
それは、今回好カードがたくさん組まれている割には、18時30分試合開始だったからです。
最近のノアは20時30分くらいに全試合が終わるようになってました。(全日時代は21時を超えることがざらでしたが、多分21時に撤退完了するため)だから、どのカードも熱戦になると終了時間が20時30分を過ぎてしまう。ということは、何かの試合は短く終わるのではと思ってしまうからです。(多分、井上選手相手なので、川田選手の試合のような気がしてました。)
それが、予想以上の結果になろうとは…。
>>試合カードの組み合わせ、結果はノアのサイトにて…
第1試合は、相変わらずの田上選手の適当な試合で終わりでした。四天王時代を知る私としてはのど輪落としもせず、首固めで一発勝利してしまう田上選手には幻滅しますが、社長となった今、仕方ないのでしょうか?
第2試合は、丸藤選手のシングルマッチだったので、そこそこの試合になるかと思いましたが、トラースキックを乱発して不知火一発で勝利でした。こちらも10分に満たないカード。
これも最近、シングルマッチを連発している丸藤選手ですから、無理もさせられないので仕方ないと思います。
第3試合は、佐々木健介選手も出場したので、普通の第3試合よりは盛り上がり、いい感じで観衆も温まってきました。
しかし、第4試合が最悪なことに。
力皇組が入場すると、いきなり乱闘に。リングに残った秋山選手とブキャナン選手もハイスパートで試合し、突然秋山選手がエクスプロイダーを連発。嫌な予感も束の間、その後のジャンピング二ーで、あっさりフォール勝ち。実に1分6秒。
他の4人はそのころには観客席で乱闘状態でそのままどっかに行っちゃいました。ヨネだけ後で戻ってきたが、ごちゃごちゃ言って帰って行きました。
まあ、仕方ないと自分を慰めながら、私が川田選手の試合の次に注目していた中嶋選手と森嶋選手のシングルマッチ。何といっても、いろいろと煽ってきた戦いでしたから。しかし…。
この試合も何の見所もなく、あっさり7分くらいで終了。
中嶋選手のジャーマンもあったが、投げ捨て式で形も崩れていたので、インパクトは伝わらず。。。
それにしても最悪なのは森嶋選手。プロレスリングという名とは思えない試合で、とにかく自分の太った体で相手を潰すばかり。
とにかく見苦しい。アスリートとは思えない体格であるだけでなく、試合も走って自分の尻をぶつけたり、相手の体の上に乗っかる、倒れている相手に尻から落とす…、本当にどうしようもなく不格好な技の連発。
最後も中嶋選手の2発目のジャーマンに対して、足を引っ掛けて尻から中嶋選手のお腹へ。そしてラリアット連発の後、小柄な選手にしか高角度で投げられないバックドロップ1発で終了。
プロレス界の宝だと思う中嶋選手相手にこんなみじめな試合を展開して恥ずかしくないのだろうか?中嶋選手の価値まで下げかねないひどい試合だった。
しかし、試合終了後、暗転すると。一気にあちらこちらから「川田コール」が…。会場全体での統一感は無かったが、あっちこっちでそれぞれバラバラの川田コールを聞いてると、やはりファンの1番の目当ては川田選手だったのかもしれない。現実問題、今日の試合でコールが起こったのは、この入場前とテーマ曲の時だけだった。
川田選手と井上選手の握手の後、試合スタート。
この試合も井上選手が飛ばしていたので短時間で終わるのは想像できたが、まさかこれもすぐに終わるとは…。
川田選手のジャンピングハイキックがカウンターで決まり、井上選手ダウン。嫌な予感を感じていると、ストレッチプラムで全く動かず、すぐにゴング要請。こちらも1分強で終了だった。
試合後、リングサイド席で観戦していた森嶋選手が立ち上がるも、お互い少し視線を交わしただけで何も起こらず川田選手退場。
ファンも呆気にとられていて、入場前の興奮も忘れられたかのようだった。
私はこの試合が目当てだったので、一気にトーンダウン。怒りさえ感じたまま、セミファイナルのJRタッグ選手権へ。
正直、この段階で私の心は冷めてしまっていたのだが、おそらくこの試合を好勝負に仕上げるために、ここまで淡泊に終わらせたのだと思っていました。
しかし、この試合もほとんど見せ場もないまま、あっさり金丸選手が石森選手からフォール負け。
一応、サプライズなのでしょうが、本当に普通のタッグマッチなみの終わり方だったので、2カウントの攻防があった訳でもなく、石森チームが大ピンチにもなった訳でもなく、普通に分断されて普通に終了。
メインの試合内容は何となく想像がつくので、この段階で外れ興行なのは確定した。
メインイベントは、予想通り徹底的にヒール役を買っている新日本プロレスチームがラフファイトや敢えて嫌われるような行動をみせて、ノアチームをベビーフェイスに仕立ててくれます。そういうところは本当に新日本プロレスのチームは仕事をしているって感じです。
杉浦選手や青木選手もがんばりましたが、流血した青木選手がアームロック等で見せ場を作ることはできたが、真壁選手の二ードロップでフォール負けだった。
この試合は、一部のノアファンがヒートアップしていたが、観衆全体がそうだった訳ではなかった。そのファンが真壁選手に「かかって来いや!」とか言ってたのは笑ってしまったが…。
また、空手の子達もエキサイトしていたようなので、これもある意味ヒール役のおかげだろう。
ただ、会場全体がノアチームを応援するという一体感は全く無かった。
とにかく、これだけプロレス観戦をして気分を悪くしたのは10何年ぶりだった。(高校時代の新日本プロレス、神戸大会以来(笑))
一言で言うなら、完全な手抜き興行。(メイン除く)
熱戦を繰り出そうとか、試合を通じてファンにメッセージを伝えよう…というよな物は何一つ無かった。
小橋選手の試合とかなら、チョップしか打てない体でも何か一生懸命ファンに伝えようとする心を感じる。
しかし、今日の試合は料理で例えるなら、様々な種類のおいしそうなおかずを用意しているが、見た目だけですべて味がなかったという感じだろうか。。。
川田利明という最後の切り札を出してきて、それを生かすことができない今のノアという団体。
真壁・本間というヒールが嫌われ者を演じないと声援が飛ばない所属選手。
本当に恥ずかしいと思った方がいい。
こんな手抜きの試合連発で、好カードを並べている割に1時間45分(終了時間20時15分)ですべてが完了する情けなさ。
こんな興行で少なくとも今の不景気に4000円(大阪大会の最も安い席)も出して観戦してくれるファンに申し訳ないと思わないのか?
私も今後プロレス観戦には慎重になりそうです。
少なくとも川田選手や小橋選手がらみで好カードが無ければ、観に行くことは無くなりそうです。
それだけ、今回の大会への失望感は大きすぎます。
このまま、ノアへの熱狂的なファンだけが満足してくれる内容しか示すことができなければファン離れはもっと加速するでしょう。
せめて、自分たちの所属選手が信用を無くすのは自業自得ですが、川田選手や佐々木健介オフィスの面々などフリーの選手へも悪影響が出そうな気がします。
本当にファンも含めて、ノアという団体の人達はもう一度考え直した方がいいと思います。
悩んだ末に観戦に行った今回のプロレス興行。
本当に残念な気持ちです。せっかく速報までして、多くのプロレスファンに「これは良かった。みんなも応援しましょう!」と言いたかったに、言えないのが本当に情けないです。
プロレスって、もっと楽しいものだったのにね。もうそんな時代は来ないのかな…。とにかく、残念の一言でした。
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