全日本プロレス、ファン感謝デー 大阪大会を観戦しました。

スポーツ

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 昨日は、全日本プロレスファン感謝デー大阪大会を観戦してきました。
 今年になって大阪大会は4大会目になりますが、色々と今年は忙しく今年初観戦になってしまいました。
 当日は色々と所用が重なった為、ファン感謝デー恒例?の全所属選手との記念撮影には間に合いませんでしたが、試合開始10分前には到着することができました。

 全日本プロレスはちょうど前回行った昨年の世界最強タッグでした。その時に所属選手が減った状況下で若手選手が決起し、新しい空気が生まれ、その新しい部分を生観戦するということでその変化を楽しみに見ました。

 全てを書いているとまた長くなりますので、手短に…(笑)
 当日の詳しい試合結果は、全日本プロレスのHPをご覧下さい。


全日本プロレス
全日本プロレスの公式サイトです。「明るく、楽しく、そして激しく」。全日本プロレスは、このコンセプトを大切にしながら、皆さまに愛されるプロレスを目指しています。
月15日日-ファン感謝デー-大阪・エディオンアリー

 第1試合から第5試合までを見ていると、少し今までの全日本プロレスの空気感はあまり感じませんでした。昨年所属選手がまだ多くいた時は、新しい中にも昔の空気を感じるような雰囲気がありましたが、何か他の団体の空気が入り乱れた小規模なオールスターっぽい感じです。それが悪いということでは無く、これから「全日本プロレス」をまた新たに作り上げていかないと他の団体との区別ができない状況が続くのでは…という課題を感じました。
 やはり多くの団体があるプロレスですから、その特徴をしっかり作らないといけないと思いますので、逆に考えると「これからどう変わっていくのか?」という課題と今後の楽しみ・期待が入り乱れた気持ちになりました。

 第6試合は、秋山準、渕正信、青柳優馬VS藤波辰爾、ザ・グレート・カブキ、LEONAという昔のプロレスファンでも少し感慨深くなるような6人タッグマッチでした。藤波選手は何と全日本プロレス初登場だったらしいですね。今の時代に驚きましたが、記念すべき1日です。

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 この試合はベテランの味のあるテクニックの応酬とそれに混じった若手同士のフレッシュさ、また大ベテランに向かっていく構図など全日本プロレス名物といわれた6人タッグの魅力が詰まった見応えのある試合でした。
 昔ならありえなかった藤波選手と秋山選手、渕選手との攻防、懐かしいカブキ選手との攻防、感慨深いシーンもありました。ただ贅沢を言えば、もう少し長く試合を見たかったですね。

 メインのタッグマッチは、現三冠王者の宮原健斗、ジェイク・リーVS船木誠勝、野村直矢。こちらも若手同士の攻防にベテランの実力者、現在のチャンピオンというどの攻防も魅力的な試合でした。
 特に驚いたのが、野村選手の生きの良さでした。この試合の最初に思い浮かぶ注目ポイントは、宮原選手と船木選手の攻防だと思います。しかし、野村選手が徹底的に王者に向かっていく展開から、その観衆の注目は野村選手に移っていたように思います。実力は置いておいても、その意気込みで主役の座を奪っていけるということを若手の野村選手が実践したのは非常に有意義だったと思います。
 またジェイク選手は一応再デビューということで若手の一人ではありますが、どうしてか大人ぶった試合というか、まだレスラーとしての技量が足りていないのにベテラン選手のような動きのような間にちょっと違和感がありました。野村選手がどんどん来ているのだから、もっとスピーディーに攻撃していったら、この若手二人の攻防がメインの主役を奪い取ることができるくらいの勢いになったのではと思います。
 私が驚いたのは、船木選手でした。他団体の若手である野村選手をうまく引き立てながらも自分が登場した時はしっかり技術で試合を魅せ、最後をしっかり締めくくる。格闘色の強い彼がここまでの器量があるとは思いませんでした。ぜひ、また全日本プロレスのリングに上がって欲しいと素直に思います。
 最後に宮原選手はスター性が出てきましたね。非常にエースとしての自覚も兼ね備わってきたように思います。全日本プロレスに彼がいてくれて良かったです。

 久し振りに全日本プロレスを見て、素直に面白かったです。昔の伝統とオールドファンを懐かしく思わせてくれる試合もあれば、現在進行形の試合も見せることができる。それが歴史の長い全日本の魅力かもしれません。そういう点ではフリーや他団体のOBも要所要所に生かしながら、若手をどんどん育てて欲しいです。新入団選手が早く欲しいですね。

 後、これからの課題としては、まだ実力がない選手、若手を無理に上で使おうとしすぎではないかと思う点もあります。正直、今ベルトを巻いている選手でも相手の方が動きが良かったり、試合運びもうまくできないのに簡単に実力者に勝ってしまったりする試合を見ているとかなりの違和感があります。
 例えば、私は秋山・大森組が世界タッグ王者で良いと思います。そして、仮に宮原・ジェイク組が挑戦するにしても何回も試合して防衛を繰り返し、その過程で育てることもできると思います。王者にはドンとした試合運びが出来る実力者についてもらいたいです。

 プロレスはこれから変わっていかないといけません。多くの団体が増えて他の団体と比べてもボーダーレス化した中、独自の色、新しいサービスなどどんどんチャレンジして欲しいです。特に今回は SUSHI選手の子供たちとのリングでの交流なんて本当に良いなと改めて思いました。
 今のスポーツビジネス界は、その競技の試合だけでなく様々なエンターテイメントを足して付加価値を与えています。プロレスの試合を見るだけでなく、子供が楽しめるサービスをレスラーやプロレスを題材にしてできないか?そうすると、家族で来ようとするファンも増えるでしょう。周りの地域住民が気軽に観戦に来てくれるようなサービス、現地の地域のサービス業と共同した企画はできないか?
 いろんな取り組みをしながら、プロレスを発展させていって欲しいと思います。

 全日本プロレスは他にない伝統があります。今は秋山選手というジャイアント馬場さんから教えを受けた選手が社長としている限り、まだ昔のファンが戻ってくる余地もあると思います。伝統と未来との融合に私は期待しています。
 そのためには、どんどん今の若い世代も全日本プロレスの試合を気軽に見れるようにYOUTUBE等で試合映像の発信も期待したいです。今はファンがSNSを使って、どんどん宣伝してくれる時代ですから。
 私も微力ながらファンとして何かできれば…とも思います。
 そういう気分にさせてくれた今回の大会でした。全日本プロレスのこれからに大きな期待をしております。

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