久し振りに凄く良い記事に出会った気がします。
タイトル通りでもあるが、記事の中でも随所に的を射た部分を垣間見ます。
スポーツにおいて国際的な競争力に役立つ、数種類ある根性のうちでは、優先順位の低いであろう「効率を度外視して行った、長い練習をやり抜いたという根性」である。
仕事にしろスポーツにしろ、時間と質のバランスはとても重要です。与えられた時間は皆同じですから、その中の質を向上することが大事です。ただ時間だけ要し、苦痛だけを与えて自己満足する指導者が日本に多いのが現実です。
自分のマネジメントする組織が、なんらかのマイナス要因を持つからと言って、それを「長く働くことを強いる」という方法によって業績を上げる手法が、現代社会に受け入れられるであろうか。
今の時代は短い時間で効率よく仕事を行うことを重要視する傾向にあります。多種多様な娯楽が増えている現代においても選手に様々な社会経験をする時間を作る意味でも、「ただ長くやるだけの練習」ほど無駄なものはありません。その中に意味あるものを提供する責任も指導者にはあると考えます。それが、ただスポーツをやるだけの人間を育てるのではなく、感性を持つ社会人を育てる過程となると私は信じています。
日本の指導者たちには、情報、特に指導方法に関する情報が少なすぎるからである。それゆえに、彼らは自分の経験してきたこと、つまり彼らの信じる道を行くしか選択肢がない。
ここに関しては若干私の考えは違うのですが、情報が少ないのではなく、理路整然とした情報を手に入れても受け入れない指導者が多いのです。自分が過去に経験したことが絶対主義者である指導者は、どれだけ理にかなった別の方法があっても、あの手この手を使って批判し、自己肯定に走ります。そして、同調者を集めては徒党や派閥を組んで数でものを言わします。もっと問題は深いのです。
アメリカの指導者が、指導法・戦略・戦術・リクルーティング、すべてにおいての情報をどのように取得しているのか。
代表的な一つの方法を紹介しよう。『Convention(交流の場)』と呼ばれるものである。検索サイトで自分の興味のあるスポーツを(英語で)タイプして、その後にcoaches conventionとタイプしてみてほしい。マイナースポーツでもほとんどのコーチ向けコンベンションが存在する。
非常に素晴らしいイベントですね。指導者同士が情報を交換し、人脈を広げる交流会は是非日本でも頻繁に行われてほしいものです。
そして、そう言った交流から良いものはどんどん自チームでも導入し、スポーツ環境の向上を行っていけば必ず素晴らしいスポーツが与えられ、スポーツ人口も増えると思います。
同コラムの続編がとても楽しみです。
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