先日、元読売ジャイアンツの長嶋茂雄氏と松井秀喜選手が「国民栄誉賞」を授与されるという非常に不可思議なニュースがありました。
あまりにも唐突で驚いた人も多いと思います。
巨人師弟コンビ「国民栄誉賞」に疑問の声 ゴジラ松井の受賞「早すぎないか」 (1/2) : J-CASTニュース
別に名選手に対して、揚げ足を取りたいわけじゃないですが、私見を…
個人的には、長嶋茂雄氏に関しては国民栄誉賞を授与しても良いと思っています。
まあ私は監督時代しか知りませんが、そのときに色々聞いた人間性とかは置いておいても、国内に影響を受けた人々はたくさんいると思います。
おかしいとすれば、「どうして、今の時期に…」ということだと思います。
しかし、松井秀喜選手に関しては、どうしても選出されること自体が不思議で仕方ありません。
それは色々な面を見ても、松井選手を選ぶなら他にも選ばれないとおかしい野球選手、スポーツ選手がたくさんいるはずです。
今回は松井選手のことを論じたいわけではないのですが、少なくとも何かとなれば”ワールドシリーズMVP”を挙げる人がいます。それはそれで立派ですが、あのフィリーズとの戦いはヤンキースの圧勝でしたし、松井選手一人の活躍で勝てたシリーズであった訳ではありませんので、決してヤンキースで伝説的に扱われてはいません。あえて言うなら、それしかタイトルが無いということです。
今回、この話題をブログに書こうと思ったのは、やはり”国民栄誉賞”という政府が与える賞も持ちつ持たれつのビジネスになっていることを悲観しています。
私の勝手な意見かもしれませんが、自民党と渡辺恒雄読売ジャイアンツオーナーがズブズブの関係であることは承知の事実です。
恐らくですが、松井選手は将来の読売ジャイアンツの、原監督の後継者と位置づけされているのではないかと思います。
そして、それに箔をつけようとする動きがあったのではないでしょうか。
国民栄誉賞のニュースと同じ日に、松井選手の引退セレモニーが巨人の公式戦で行われることが発表されたのも偶然の一致ではないでしょう。
その見返りとしては、大手のマスコミであり大企業なのでいくらでもできることはあると思いますので、あえて言いません。
今回の件もそうですが、やはり日本の政治というのは支援をしてくれる大企業のために政策を行っているように思います。
そして、大企業だけを儲けさせ、あたかも日本国全体が景気が言い様に煽る。そして、中小企業や零細企業は苦しいままの現状が続く…。得をするのは政権を持ち、自分たちの利益のために日本を動かす政治家とそれを利用する大企業だけという図式が成り立ちます。
そう考えると、やはり日本という国には未来が無いのかな・・・と感じるのが正直なところです。
せめてスポーツ界は子供たちがあこがれる世界なので綺麗なものであって欲しいが、この国ではそれも無理なのでしょう。
実力が無くても組織の力でスター選手のように扱われる選手たち。
毎度毎度、大した活躍もしてないのに大々的に扱うマスコミ。
こんな世界で夢なんてあるのだろうか?
純粋な子供たちがあこがれる世界は、大人が好き勝手に操作している世界なら、そんなところに夢など持たないほうが良いと思えてしまいます。
私が最も好きな野球選手は、野茂英雄選手です。
大きな組織の圧力に屈することなく、海を渡り、自分の実力でスターに昇り詰めた選手。
こういう選手こそがスポーツ界には必要であり、子供たちからあこがれる選手であってほしいと切に願います。
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