本日はジャイアント馬場さんの17回目の命日となります。
あれから、もう18年目を迎えることとなり、ご存命であったら78歳を迎えておられるようです。
昨年は、全日本プロレスが愛弟子の秋山選手が社長となったことがきっかけで、17回忌の追悼興行が東京で行われ、私も興行を観戦に行きました。まさか今の時代になって”ジャイアント馬場”の冠のつく大会が行われると思っていなかったことと本当にこれが馬場さんを思い出せる最後のプロレス大会になるのでは…と思ったことにより東京まで足を運んだことを思い出します。
それから1年が経った現在、全日本プロレスで多くの退団選手が生まれ、ジャイアント馬場さんの未亡人でもある馬場元子さんも相談役を辞任することになろうとは私も思いませんでした。
それだけ、今のプロレス界の厳しさを感じるとともに馬場さんの生前、あれだけ盛り上がった空間を堪能でき、そこで育ったレスラー達の熱く激しい試合の数々に熱狂したどころか自分の人生において多くの影響を受けたこと、その時代に生きれたことを嬉しく思います。
今の全日本プロレスと馬場家の関係はそれほど悪くないとも聞きますが、曙選手が「王道」を名乗り、何故か馬場さんの貢献者みたいなアピールをしていることには多くの疑問を感じます。独立するのは今の全日本プロレスの囁かれている経営状況なら仕方ないと思います。しかし、わざわざ馬場さんの名を出してファンを混乱させる必要は無いでしょう。「今でも全日本プロレスが好き」と言いながら一方でW−1に参戦している状況も意味がわかりません。それなら後楽園ホールだけでも全日本プロレスに参戦しても良いでしょう。まあ、両国までに何かあるのかもしれませんが・・・。
しかし、ファンを蔑ろにするのは腹立たしい限りです。ましてや、もし将来的に曙の王道で旧三冠ベルトの復活とかあったら怒りさえ感じます。
一方、今の全日本プロレスですが少ない人数ながらも若手が頑張って何とか盛り返そうと頑張っています。ただ、私が一番嫌うことなのですが、急に若手が強くなったり、格が上がったり、実力が伴ってなくても簡単にベルトが巻ける現状には大きな疑問を感じます。
ファンは選手のサクセスストーリーを楽しむのがプロレスの楽しみの一つだと思います。それを飛び越えて急に若手が簡単にタイトルに挑戦できたり、ましてやベルトを獲得なんかしたら、もう漫画の世界です。
今、昨日発売された小橋健太選手の本を読んでいますが、小橋選手がどうしてあれだけの人気者になったのか?
それはチャンピオンになるまでの厳しい道のり、その中で多くの選手たちと名勝負を繰り返し、小橋選手自らが試合を作ってファンを盛り上げられる存在になったからこそ、ファンの皆が小橋選手の成功を歓迎したはずです。
今の全日本プロレスに、そう言った環境を作りにくい現状があるのが残念です。
しかし、私は曙”王道”ではなく、秋山社長の全日本プロレスを応援し続けます。
昨年は珍しくジャイアント馬場さんのドキュメンタリー番組がNHKで放送されました。それを見て、改めて馬場さんを思い出せたことは嬉しいものでした。
どうしても人間だから仕方ないのかもしれませんが、やはり人は自分の都合で動いてしまうものです。人にお世話になっても簡単に裏切ることができる人間も多いですし、約束を自己都合で簡単に破る人も多いです。仕事なんかでも自分が仕事を楽にするためには、周りや部下に仕事を投げる人間も多いです。
そういう社会を見ていると改めて馬場さんのように守るべきものは守れる人間力、経済力も含めて身に付けたいと強く願います。
自分の親も高齢になってきました。今の自分が何を守り、何をしていかないといけないのかも今年はよく考えていきたいと思っています。
馬場さんは社長として、弟子のレスラーだけでなくその家族のことも幸せにする責任を感じていたと言います。だからこそ、経営が苦しくても給料の遅延は無かったそうですし、義理人情が薄いと言われる外国人レスラーにも信頼されていたのは約束(契約)をきちんと守っていたからだと言われます。
自分ものんびりできる年齢ではありませんが、会社での仕事メンバー、私がスポーツに関わる人たち、そして将来もっと本格的にスポーツ界でも一歩も二歩も前に進める状況を作っていきたいと思います。そういった関わる人達と幸せを分かち合えるためにも今後も自分自身が努力して向上していき、それを周りの人たちに分配できる人間になりたいと思っています。
今の年齢、馬場さんが亡くなって18年目を迎える今でもそう思えるのは、ジャイアント馬場さんを知り、全日本プロレスを応援できたからだと思います。
私自身も自分と関わる方々もそうですが、全日本プロレスももっともっと向上していって欲しいと思います。
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