昨日はアニメソング界の大王と呼ばれ、歌手以外にも俳優や声優等でご活躍されている、ささきいさおさんのデビュー55周年を記念するライブを見るために東京に行ってきました。
ささきいさおさんの単独ライブは珍しく、ファミリーコンサート的なものを除いては、恐らくデビュー50周年で渋谷公会堂で行われたコンサート以来では無いかと思います。(もちろん、その時も東京に向かいました。)
あれだけの素晴らしい歌声なのに単独ライブは滅多に行わないのが、勿体なくて仕方ないのですが、それだからこそ貴重な単独ライブなので東京まで行ってしまう訳です。今回もチケットがすぐ売り切れるのではと思っていたので、一般プレイガイド発売時間にすぐ申込みしましたが、ギリギリ購入ができました。購入後、すぐ全プレイガイド完売になってましたから、本当に数分だったはずです。
東京での1日に関しては長くなるので、ここではささきさんのライブのみで。
その前は東京ドームで行われていた「巨人VSヤクルト」の公式戦を観戦してまして、7回表終了して、巨人のラッキー7の「闘魂こめて」を聞いてドームを後にしました。
会場の「よみうり大手町ホール」は完成して、それほど経っていない新しいホールで、全座席は500人程度らしいです。
非常にきれいな会場でした。
途中のフロアでは多くの方々から花も届けられ、かなりの数が並べられていました。
もちろん超満員のファンが集まる中、スタート。
まずはメーテルと鉄郎の声のナレーションが聞こえてきて(今回のライブ用です)、まずは私の大好きな歌である「銀河鉄道999」からスタート。
そこからは「銀河鉄道999」関連の歌、4曲歌い、巨大ロボットコーナーへ。
今回のライブに来るために、今年のスーパーロボットライブは行ってなかったので、ここで初めて「ゴッドシグマ」を生歌で聴けました。歌をご存知の方はわかると思いますが、あの手拍子は一体感があって良いですね。
私の好きな「闘将ダイモス」の歌はメドレーで1番のみでしたが、最もささきさんの歌で大好きソングである「ゲッターロボ」は生バンド演奏のフルコーラス、こちらも初めて聴きました。
その後は、プレスリーコーナーや作曲家・吉田正さんのコーナーでアニソンから少し離れます。
私はささきさんの歌を通じて、プレスリーの「Can’t Help Fall In Love」やフランク永井さんの「おまえに」なども好きになって、たまにカラオケで歌います。今回のライブでも、もちろん歌われて、聴き入ってしまいました。
ちなみに、ささきさんは「おまえに」をテレビで歌うことになった時に直接、吉田正さんのところへ出向き指導してもらったそうですよ。熱心な方ですね。その流れで、吉田さんの遺作となった「雪の慕情」という歌も本人の依頼によりささきさんが歌うことになったそうです。
その間で、ささきさんの生涯を振り返るトークコーナーがあり、読売新聞社にあるホールということで読売新聞の記事を紹介しながら、ささきさんの生涯を振り返りました。
その時に、科学忍者隊ガッチャマンの大鷲の健の声優、森功至さんが登場し、コンドルのジョーの声優だったささきさんと生アフレコがあり、その後も宇宙戦艦ヤマトの森雪の声優である麻上洋子さん、そしてヤマトや999の原作者で有名な松本零士さんも登場し、トークが盛り上がりました。松本さんは50周年の時も来られてましたよね。
そして、最後はデビュー50周年記念ソング(だったと思う)のアニメ「最強武将伝 三国演義」の主題歌、風の会話で前半が終了。実にここまで2時間を超えてました。
この段階で22時の高速バスに乗らないといけない私は、最悪東京で1泊する覚悟をしておきました(笑)。まあ最終的に間に合いました。
それだけ内容の濃く、そして居心地も良い、いい雰囲気で前半を終え、15分の休憩後、後半の開始です。
後半は、ささきさんの代表曲「宇宙戦艦ヤマト」コーナーからスタート!
スターシャの声(多分、ささきさんの奥様)からヤマトが始まり、ここから怒涛のアニソン、特撮ヒーローソングが続きます。
タツノコプロコーナーでは、久し振りに1番のみでありながら「破裏拳ポリマー」や「科学戦隊ガッチャマン2」などの普段聴けない歌が聴けました。
また普段聴けない歌と言うと、この後の「新・巨人の星」コーナーではエンディングテーマ「よみがえれ飛雄馬」なんかも歌って頂けました。これもよく聴いてると名曲ですよね。
そして、今度は戦隊ヒーローコーナーで、そこでは秘密戦隊ゴレンジャーの主題歌をデュエットしたアニメソング界の女王こと堀江美都子さんも登場。二人のゴレンジャーも久し振りに聴けました。
私の好きな「ジャッカー電撃隊」や比較的新しい(と言っても10年前らしいが)特捜戦隊デカレンジャーのエンディングテーマもありました。このデカレンジャーの歌って、結構人気あるみたいですね。
そしていよいよ最後は、これまた名曲、超人機メタルダーの主題歌「君の青春は輝いているか」でした。ささきさんの歌声でこそ生きる歌ですよね。
個人的にはこの前に「特撮ヒーローメドレー」があったら文句なしだったんですが、宇宙鉄人キョーダインや超人ビビューンなどはセットリストにありませんでした。まあこれだけボリュームあるラインアップだったら抜けることもありますから、仕方ありません。
時間が押していたからでしょうか、この後、アンコールがあるのですが、舞台に退くのは避け、強引にアンコールに突入(笑)。しかし、一応観客はアンコールをして空気を作ってました(笑)。
最後はもう一度、「宇宙戦艦ヤマト」を歌い、最後に自分の人生を振り返るということでフランク・シナトラの歌「マイウエイ」(日本語版)で終了しました。
実に3時間40分程度の長丁場に渡る壮大なステージでした。
私が驚いたのは、全てが終了した時に会場全体でスタンディングオベーションが起こったんですよ。
実は後で知ったんですが、作曲家の田中公平さんが客席にいて、その方が最初に立ったそうなんですが、1人立ち、2人立ち、それが徐々に増えてきて、いつしか全員が立ち上がって拍手を送る。そういった自然発生的なスタンディングオベーションは私初めてみました。決まりきったように、暗黙の了解で起こるものは何度も観たことがありますが、このように皆が自然に立っていったのは初めてでした。そのファンの感謝の一体感は素晴らしい瞬間でありましたし、その拍手がいつまでも鳴り止まないので、ささきさん自身も帰りづらそうに何度もお礼を言われていました。
そのシーンがこのライブの全てを物語っているように思います。
ささきさんの偉大な55年と言う長い年月。アニメ作品の歌と言うことで、色々周りからもあったでしょうし、大変な紆余曲折はあったと思いますが、これまでの年月、与えられた作品を大切にし歌い続けてくれました。
しかも、歌声も当時テレビで流れていた声とほとんど変わらない(というか、より良くなってる)のだから脅威と言うか、何よりささきさん本人の個人管理と努力の賜物でしょう。だからこそ、あれだけのファンの歓喜に包まれたフィナーレとなったのだと確信します。
退場時は、読売新聞社から号外と言う形で本日の簡易レポート新聞が観客に配られました。
皆さんが気になるセットリストは、そちらに書かれていましたので添付画像を参照して下さい。
本当に充実したステージで、大阪から行った甲斐がありました。
万が一、60周年ライブがあるとしたら、ささきさんも78歳という年齢を向かわれています。まずは何よりいつまでも元気で歌を歌い続けて頂きたいのが、私の願いです。
そして、少しでも早くささきさんの歌声がより多くの方々に届くよう、テレビでも取り上げて欲しいですし、願わくば紅白歌合戦で「宇宙戦艦ヤマト」を歌って欲しいです。
何より、ささきさんの歌声で育ったファン達が、ささきさんの歌やそれに伴う作品を語り継ぎ、いつまでもささきさん達の功績が称えられるようになって欲しいです。
本当に素晴らしいステージをありがとうございました。どうか、少しでも多くささきさんの生の歌声が聴ける機会がこれからも続くことを切に願います。
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