少年野球で「選手を全員試合に出すのか」という議論




 あるところで、少年野球において「選手を試合に全員出場させるか?」という議論を拝見しました。
 もちろん、賛否両論渦巻いて、お互いの主張を行い合い、「誰が正しいのか」という結果を探している傾向にありました。

 私は、こういった議論が起こること自体が問題であるように感じます。

 選手(子供)が野球をしたいといって、チームに入団してくる訳です。
 チームであり、指導者には、そういった選手を育てる義務があります。

 試合に出るか、出ないか…は、その試合の意義や状況によって変化するので、どの試合にも全員出すか、出さないか…という議論は野暮な話であると思います。状況状況に応じて、監督が判断すべきことであり、試合に出られるケースも出られないケースもあるでしょう。

 ここで大事なのは、「試合に出るか、出ないか?」ということでは無いように思います。

 私がこれまで多くのチームを見てきて思う事は、子供達全員を育てる気があるか、無いか…という点です。

 私が見てきたチームで多く見られたのは、そのチームでスタメンクラスの選手には数多くのバッティングやノック等の機会を与え、控えの選手には雑用のような練習が多く見られるケースです。

 そして、それと共に、試合ではそういった選手を蔑ろ状態にしていることも多々ありました。

 指導者自体が上手くならない選手を軽く扱い、そういった大人が作った環境に子供達が適応し、選手の中でも控え選手に冷たく接する選手がいたケースもよく見られました。
 もちろん、指導者の前では普通にしていても、子供と言うのはそこから外れたシーンでは態度が変わるケースもよくあります。

 人は口や表向きでは無く、普段の自分達の主体性のある環境でこそ本当の姿を出します。
 そして、指導者がどれだけ口ではきれいごとを言っても、選手への接し方、行動、態度で一目瞭然ですし、何より子供達がそれを感じ取ります。

 「試合に出る」、「試合に出ない」…そんな表向きだけで物事を観てはいけません。

 指導者が選手に対して、どのような態度で接し、どのような練習を行わせているか…、これが大切なのです。

 なかなか野球と言うスポーツに馴染めない子供に対してこそ、指導者としての本領を発揮する場面ではないでしょうか?
 「試合に出られない選手」が多くいるチームは、それだけ指導者の指導能力が無いと私は断言します。

 もし、そう言った子ども達を見ている保護者の方がいらしたら、少しでも野球の指導法を学んで、そんな子供達を育ててあげて欲しいと願います。
 




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