【書籍レビュー】ヒデ夕樹とテレビまんが主題歌の黄金期




たまたまネットを見ていて同書の存在を知りました。
今となっては水木一郎さんをはじめ、ささきいさおさん、堀江美都子さんらアニソンを歌う歌手達も脚光を浴びるようになりましたが、ヒデ夕樹さんに関しては私ですら歌われた曲は知っていても、どのような人生を送られたか、全く知りませんでした。
そして同書を知った時、純粋に彼の歴史を知ってみたいと思い、購入に至りました。

1960~80年代のアニメソングの歴史を網羅

同書を手に取って、その情報量に驚きました。
歌手・ヒデ夕樹氏の生涯と共に同じ時代のアニメソングの歴史についても網羅されており、当時からのアニメソング歌手のファンのみならず、当時その作品の数々に魅了された人達にとっても非常に見ごたえのある内容になっていました。

著者はその時代の歌を「テレビまんが主題歌」と表現し(確かに私が買ったCDもそう表現されている)、下記の通り定義しています。

テレビまんが主題歌とは、1963年~1989年までの主人公・必殺技・魔法の呪文などの固有名詞、もしくは作品の世界観が歌詞に盛り込まれている主題歌を指し、80年代以降見られるようになったイメージソングのような主題歌がアニメソングになる。

同書「はじめに」より

これにより、著者が今回の本で何を語りたかったのか、テーマがはっきりして非常に読みやすくなりました。かつ、その情報も様々な媒体や当事者の発言から事実が導かれ、情報の価値も上がっているように思います。

ヒデ 夕樹 氏の波乱万丈の人生が明らかに…

「海のトリトン」を中心に「快傑ライオン丸」や「人造人間キカイダー」など他のアニメソング歌手と比べても有名曲の多いヒデ夕樹氏ですが、その生涯が詳しく、かつ簡潔に書かれています。その波乱万丈な上下に私も驚きました。(特に私も知らなかった「キャプテンフューチャー騒動」や人生の大逆転のきっかけなど)

他にも彼の歌の特徴や解説も「なるほど」と思わせるものでした。

テレビまんが主題歌の歴史と共に語られる歌手の歴史

私はてっきり購入前は「ヒデ夕樹氏」の話題がほとんどなのかと思っていたのですが、「テレビまんが主題歌」の歴史と共にそれを歌い続けた歌手についても書かれています。

時代が移り変わる中で「テレビまんが主題歌」が「アニメソング」に変わっていく様子も個人的に興味深かったです。
私は時代的にちょうどその合間の世代です。正直、「テレビまんが主題歌」は私より少し上の世代、私はほとんどが再放送で知った作品です。しかし、私が好きなのは間違いなく著者が表現する「テレビまんが主題歌」です。その魅力を同書で再認識した時、私がどうして数々の主題歌に魅了されたのか…わかるような気がしました。

ちなみに私が掲載された中で興味深かったのは、子門正人氏と「希砂未竜」について。これは、是非同書を購入して確認して下さい。

ヒデ夕樹氏が亡くなっていなかったら…

最後にヒデ夕樹さんの晩期が書かれています。彼が若くして亡くなったことは改めて非常に残念です。
実は彼は亡くなる直前にある仕事が決まっていたようです。もしそれが実現していたら、私は間違いなく今の水木一郎さん達と一緒にAJFなどのライブで歌ってくれていたのでは無いか…と思いました。

今のアニメソング歌手達が脚光を浴びるようになったのは、その歴史の中で軽い扱いをされても必死にその歌を歌手として守ってきた水木さん達の世代の歌手がいたからです。
やっと彼らにも脚光を浴びるようになり始めた時期に、ヒデ夕樹さんが亡くなってしまった…。
せめて「テレビまんが主題歌」を歌ってきて良かったと思える時期をファン共に感じて欲しかったと思います。

最後に…

著者のヒデ夕樹さんだけでなく、「テレビまんが主題歌」への思いが非常に伝わってくる内容でした。
その情報や分析も非常にわかりやすく、具体的だったと感じます。

同書はAmazonなどの書店では買えないようです。
下記のURL先で購入可能なので、是非ご確認下さい。

http://hide-yuki.com/

品名ヒデ夕樹とテレビまんが主題歌の黄金期
価格1,540円(税込)
CD付豪華版 2,750円(税込)
販売元ケンケンクリエイト
販売サイトhttp://hide-yuki.com/




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