全日本プロレス配信(エピソード1)を観た率直な感想(ネタバレなし)




昨夜に突如として全日本プロレスから発表されたAmazon Primeにおける「全日本プロレス配信」という新しい企画。早速、視聴可能だったのでレンタル購入し観てみました。

最近はめっきりプロレスに興味が無くなっていた私が購入してまで観てみようと思った理由は下記が挙げられます。

  • 「新しい企画として何がやりたいのか?」単純に興味があった。
  • 若林健治アナウンサーの全日本プロレスの実況が聞きたかった。
  • 小川直也氏が全日本プロレスで何がしたいのか?が気になった

この3点に絞って、感想を書いてみたいと思います。

初期のハッスルに似ている?

一通り全ての試合を見て、率直に思った感想は、ハッスルの最初の興行に少し似てるなと感じたことです。エンターテイメントっぽい要素はあるものの試合はしっかりこなしている…と言うところです。

プロレスの試合自体はバラエティに富んだカードでしたが、しっかりと試合をしていたと思います。その中でもジェイク・リー選手と鈴木秀樹選手、岩本煌史選手と青木真也選手の攻防なんか非常に魅力的でした。

本隊の試合とは別のストーリーとして、それぞれの選手がどのような立ち位置で活躍するのか、どんなカードが今後組まれていくのか、ファンならば注目できると思います。

昔の熱さは無くなったが、若林アナは健在

鶴龍・四天王時代に全日本プロレスファンを熱くさせてくれた若林アナウンサーの実況を聞く…これだけで私には480円が安く感じました。
久し振りの実況でしたが、選手のこともしっかりリサーチできていたようでした。若林アナの特徴は何と言っても全日本プロレスのレスラー達への熱い思いを心の底から表現してくれた熱い実況でした。それに関しては影を潜め、本人が楽しみながらリング上のプロレスを盛り上げている印象があり、昔のような熱い実況は期待できないと思います。

ただ「昔、馬場さんはこんな解説をしてくれました…。」とか昔の全日本プロレスのレスラーとのエピソードなど話してくれるので、昔のファンなら嬉しいシーンもあるでしょう。

ちなみに全試合、若林アナが実況されました。

小川直也氏が話題の中心で所属選手は満足するのだろうか?

恐らくこの配信の一番の注目ポイントとしてアピールされるのは、小川直也氏が全日本プロレスにどのように絡もうとしているのか…でしょう。セミの諏訪魔選手の試合だけでなく、あの白覆面を彷彿とさせる覆面レスラーの試合がメインでした。

はっきり言うと、小川選手が現役復帰するのか?の一点に絞られるように思います。万が一、復帰したとするなら、今因縁のストーリーを組んでいるのは諏訪魔選手とです。確かに「暴走」をキーワードとしている2人の戦いは興味が湧くのも事実です。

ただ、諏訪魔選手は全日本プロレスのエースです。その選手と引退してしばらく経ちレスラーとしての年齢のピークも過ぎている、ましてや“塩レスラー”と言われた小川選手と絡むことで諏訪魔選手の価値が下がらないか…、正直心配です。(プロレスファンの人なら言いたいことがわかると思いますが。。。)

こればかりはどのように展開させようとしているのか、予想に反することが起こる可能性だって大いにあるでしょう。そういう点でも注目できる話題です。

有料でどこまで視聴者を増やせるかが課題

私は正直、面白い企画を思いついたな…と感心しました。今回、普段全日本プロレスに上がらないレスラーも色々出てきましたが、全日本プロレスのOBだけの試合を毎回1試合組んだりすると若林アナも実況することですし、オールドファンからも注目されるかも知れません。

勿体無いのは、この企画は有料である点です。小川選手などを担ぎ上げているところを考えると昔のファンをターゲットにしているのかも知れませんが、やはり普段プロレスを見ないファンを掴みたいならプライム会員無料で、何度かに一回大きなイベントを組んで有料にする…みたいな方法もあると思います。

後、些細なことですが、入場テーマが使用できるのか…も気になります。今回は第1試合から第3試合までは入場なし。セミとメインは入場ありでした。(諏訪魔選手や宮原選手の入場テーマは著作権がOKなのかな?)やはりプロレスは入場シーンも重要ですので。

どちらにしても初めての試みですから、これから試行錯誤を繰り返し、番組がブランド化していくのだと思います。
どんな未来が待っているか?プロレスファンとしてだけでなく、ネットビジネスの視点、新しいプロレスのビジネスの視点からも今後注目してみたいと思います。




Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.