４つの筋群からなる腹筋

　腹筋を鍛えるとなると、多くの人たちが行うのが仰向けに寝て、膝を曲げ、上体を起こす「クランチ動作」でしょう。
　しかし、通常の「クランチ動作」で鍛えられるのは、腹直筋であります。その周りの筋肉も鍛えなければ、理想的なシックスパックの腹筋は作れません。

　まずは、有名な４つの腹筋群の筋肉を覚え、各筋肉をそれぞれ鍛えなければならない認識を持ちましょう。

　①腹直筋

　腹部の真ん中を縦に覆っている筋肉。６つに割れることから、腹筋が割れていることを「シックスパック」と言われる。
　胸郭を骨盤に、あるいは骨盤を胸郭に引き寄せる役割を果たす。
　
　②内腹斜筋
　③外腹斜筋

　腹直筋の左右両側になる筋肉。
　表層にあるのが外腹斜筋で外から見える部分、その内側に隠れているのが内腹斜筋となる。
　体幹の回旋や上体を横に屈曲する動作を行う。

　④腹横筋

　腹直筋の深層にあり、筋繊維は縦に走る腹直筋に反して、腹横筋は横に伸びている。
　息を大きく吸い込む際に腹部を圧縮する。

　トレーニングメニューを組む際、これら４つの筋肉を意識して、それぞれをターゲットとする種目を１つ加えることが大切になる。