【記事紹介】「世界新記録」報道への違和感(隔月刊Sluggerより)

スポーツ

 イチロー選手のMLB通算3000本安打が間近に迫り、ファンはその記録達成が待たれる日々が続いております。
これだけの偉大な記録を打ち立ててきたイチロー選手の能力は計り知れないものであり、恐らく日本の野球の歴史上最高レベルの選手と言っても過言では無いと私は思います。その選手を今、まだ現役で見ることができることは凄いことだと思います。

 その一方で、それに対するマスコミの報道の違和感は強く引っ掛かっております。
アメリカのファンは偉大な記録を残した選手に最大の称賛を与えられてるのは、最近のイチロー選手の報道でもわかると思います。
しかし、日米通算安打の記録を「世界一と認めろ!」という情報はあまりにも横柄極まりないと感じていました。
そこで改めて、今回のMLB雑誌である「Slugger」においてタイトル通りの記事を読み、考えさせられました。

仮にNPBとMLBがレベル的に遜色がなかったとしても、異なる国・異なるリーグの記録を一緒くたにする発想そのものが、根本的に間違っているのだ。
(中略)
プロ野球があるのは日本とアメリカだけではない。韓国や台湾、メキシコ、さらにはイタリアやオランダにも存在する。

 イタリアやオランダに存在するプロリーグなんて、ほとんどが知らないだろうし、それも合算なんて言われたらファンはどう感じるだろうか?

 またMLB通算4256安打数を持つピート・ローズ氏の件に対して、

日本国内だけで新記録と騒いでいれば、大きな問題にはならなかった。それをローズやアメリカ人にまで承認を求めた結果、日本の野球を馬鹿にされたような発言を返されてしまったのだ。

まず先人の偉大な記録があるからこそ、それを破る選手の素晴らしさが発見される訳です。ですからファンは記録を破られた時に、その破られた歴史上の選手に対しても最大限の称賛を与えるべきですし、それがスポーツマンシップです。

 そこに対する配慮が見えないのが日本の報道であり、それを受けてメジャーのこととも知らないタレントがテレビで批判し、ファンがそれに便乗する構図ができる訳です。

イチローが偉大な選手であることは、ローズも含めてアメリカ人の誰もが認めている。
(中略)
しかしながら、そうした実情を知らず、日本のメディアによる大本営発表のみに接している一般の日本人の目には、ローズが正当な記録を認めようとしない卑怯者として映っているのではないか。
「ローズがイチローや日本を貶めている」のではなく、「日本のメディアがローズを貶めている」のが実情なのだ。

 MLBを取材している日本人から言わせるとこのように解釈されるようです。
 これに対して、私は強く同感します。

 それが世界一か否かなどといったくだらない議論をするのではなく、イチロー選手のこれまでの活躍、そしてそれまでに残してきたピート・ローズ氏の足跡、それぞれに対して拍手を素直に送ればいいのではないか?

 イチロー選手やローズ氏の人間性がどうであれ、この偉大な記録は間違いなく素晴らしいものであり、その瞬間にライブでみられることを喜び、何より選手に対して敬意を表すことが大事であると考えます。

 

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