【映画レビュー】仮面ライダー1号(注意:ネタバレ大量にあり)

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やっと念願の「仮面ライダー1号」の映画を見に行くことができました。
私が尊敬する人物の一人である藤岡弘、さんが45年ぶり(実質は43年ぶり)に再び仮面ライダーの主役として作品に帰ってきました。これは私にとっても念願でありました。

前置きを書くと長くなるので、早速映画の個人的感想を…。
ネタバレがたくさんあるので、まだ観てない方はご注意下さい。

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私にとっては何より藤岡さん演じる本郷猛がどれだけスクリーンに出てくるか、その演技を拝見することができるかが一番注目だった訳です。ここ近年はドラマというよりバラエティーに出演することが多かったですので、昔の仮面ライダーや定番の刑事ドラマの演技とどのように変わっているのかも注目でした。

まず最初の設定上、本郷猛は外国でまだ活躍中ということでしたので、タイの屋台から始まります。そこで食事中の本郷猛がチンピラ?に絡まれて「サクッ」と退治します。いきなりショッカーの怪人ではなく素人を痛めつけるシーンに早速の違和感がありましたが(笑)、初っ端からのアクションに期待を感じます。

それからすぐに日本になるのですが、今の仮面ライダーゴーストの世界になります。私は正直、今の仮面ライダーはわからないので初めて見ましたが、あまりにおちゃらけているのに驚きました。正義を守る宿命を持ったヒーローというより、ただの学生みたいな感じか…。まあ、今は今のやり方があるので仕方ありません。

そこからみなさんご存知の世界征服を企む秘密結社ショッカーとそのショッカーを抜け出し新しい野望を持ったノバショッカーがあるアイテムを体の中に持つ女子高生を狙います。この女子校生が、あの仮面ライダーに欠かせなかった”おやっさん”こと立花藤兵衛の孫になります。
その彼女がショッカーに襲われてる最中に、仮面ライダーゴーストが助けに行くが、そこに本郷猛が駆けつける訳です。

本郷が日本に帰ってきた理由は、その女子校生を守るためだったようです。しかし、彼女は本郷を拒みます。何かよくわからないが、両親も今はいないため本郷と一緒に暮らしていたが数年前に海外に行ってしまったことを恨んでいたようです。そして、まさかの彼女のビンタが本郷に炸裂します(笑)。

その後も彼女の謎と心を開く試みがあって、その中で本郷が彼女の高校に行ってなぜかそのクラスで「命」について講義を始めます(笑)。その内容が藤岡さんのトークショーや講演会と同じような内容だったため、藤岡色全開になります(笑)。

そして、とうとう心を許した彼女は本郷に「3年間の誕生日をお祝いしてくれたら許してあげる。」とよくわからない注文をします。
それを何故か受け入れた本郷が、この後、究極の違和感シーンに突入します(笑)。

おやっさんの孫と二人でレストランで食事、服などのショッピング、ゲームセンターで太鼓の達人を楽しむ(爆笑)、遊園地でメリーゴーランド…もう悲しみと孤独を背負った改造人間ではなく、エロオヤジ化してしまう始末(笑)。さすがにもう私も苦笑いするしかありませんでした。

まあ、このシーンほどじゃないですが…(笑)。

しかし、ここからは真剣モード。

遊園地の途中から本格的になってきます。
その巨大な敵とかしたノバショッカー相手に苦戦する仮面ライダーゴーストチーム、立花の孫に「もう戦わない」と約束した?本郷に共に戦うことを頼みますが、本郷は拒みます。
しかし、その最中、立花孫を狙うショッカーが現れます。致し方なく一緒に戦うのですが、本郷は長年の疲労から体はボロボロで倒れてしまいます。そして、敵の怪人にやられて?、何と死んでしまうのです。

そして、何と火葬までされてしまいます。その最中に仮面ライダーゴーストチームがまた戦いに向かった時、火葬中の本郷猛が再び仮面ライダーとして蘇ります。仮面ライダーは不死身だそうです。。。

そして、あの立花レーシングチームの廃墟に行き、CMで見たシーンとなります。新サイクロン号で戦いの現場に駆けつけ、敵を倒す…そんな感じです。

レビューどころか、あらすじを書いちゃった感じですね。

まず、藤岡さんのアクションですが、要所要所で見られ、嬉しかったです。スピード感はもちろん無いですが、一つ一つのアクションの型をしっかり決めていて、高齢ながら全くの違和感はありませんでした。そういうところも演技力の一つになるのだと思います。

残念だったのは、変身ポーズが2回しかなかったところです。これは見所の一つであり、藤岡さんの変身ポーズは私も生で2回見たことがありますが、本当に迫力があるんですよ。それがしっかりとしたポーズを一部始終見せるのではなく、中途半端な変身とバイクに乗ったままの変身しかなかったのが残念でした。

藤岡さんがずっと話していた、この映画で伝えたい「命のメッセージ」。これに関しては、まあ個人的にはうまく映画とマッチしていたのではないかと思います。
「先代から命が繋がっているから今の自分が存在する。」、そして互いが離れ離れになっていても「心は繋がっている」。(藤岡談)
私の解釈はこう言う事を仮面ライダーの45年という年月の中で初代として今の仮面ライダーに伝える、そしてドラマ上お世話になっている立花藤兵衛の孫を通じて、おやっさんへの感謝とその存在のクローズアップにも繋がっていたのかもしれません。

一番気になったのはCMで言われていた「本郷猛、最後の変身」という部分でしたが、その意味は全くわかりませんでした。エンディングは普通にその命のメッセージをゴーストチームと立花孫に確認しあってサイクロンで颯爽と帰っていきました。

そんな感じでしたが、それでもやはり藤岡さんが主役で仮面ライダーとして再び活躍したドラマを観れたことは感慨深かったです。そんな気分な時に、変なアレンジの今風の「レッツゴーライダーキック」がエンディングで流れたのは勿体無かったかな。普通に昔の子門真人(藤浩一)バージョンか藤岡弘バージョンで良かったような…。

今回の映画は藤岡弘、という俳優には興味がなく、仮面ライダーの内容にこだわった人からすると批判されるかもしれません。しかし、ほとんどの人は藤岡さんのファンだと思うので内容を度外視して、皆嬉しかったのではないでしょうか?

私は全体を通して違和感ありまくりなシーンもありましたが、今の仮面ライダーゴーストとのやりとり、絆が深まった様子などもうまく表現して良かったと思います。

45年という長い歴史(私が生まれる前!)からずっと仮面ライダーは続いています。その偉大さをもっと日本人は感じても良いのではないでしょうか?
そして、そのヒーロー役を長年背負った藤岡さんも途中で色々あったみたいですが、今もなおそのヒーロー像を持ち続け、私達に夢を与え続けてくれていることに感謝したいです。

この映画を企画してくれた方々も含め、今の時代に再び藤岡弘=本郷猛の作品に出会えたことを大変嬉しく思います。ありがとうございました。

DVDが出たら、またじっくり見ないとね。

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