SAQトレーニングインストラクターレベル1セミナー2日目終了しました。

本日、SAQトレーニングインストラクターレベル1セミナーの2日目に参加してきました。

本日の内容は「アジリティ」と「プライオメトリクス」に関する講義でした。

「アジリティ」は運動時に身体をコントロールする能力と定義されています。
スポーツにおけるスピード能力とは真っ直ぐ一直線に走る50m走のような能力だけでなく、方向転換やスピードの強弱の変化などに対しても素早く動作しなければなりません。
SAQにおけるアジリティトレーニングは、そういった能力を高める目的があります。
その為には方向を変える際や動から静に変化する際の体のバランス能力、上体と下半身の調整能力なども含まれます。
アジリティを養うトレーニングとして、今回は立位のバランストレーニング、上半身と下半身の動きを合わせて動くようなコーディネーショントレーニング、ラダートレーニングなどを学びました。
その他にもコーンドリルなども有効です。

「プライオメトリックス」は短時間で最大のパワーを発揮するためのトレーニングとなり、野球には特に有効なトレーニングになります。
今回は下肢に関してのプライオメトリクスでしたので、主にジャンプトレーニングを学びました。ただ単にジャンプするだけでなく、その時の着地の姿勢、競技による特異性なども意識したものでした。

今回10年振りにSAQトレーニングに参加して、つくづく思ったことはスポーツの指導法は随時進化していっているということです。
各研究者が競技者のスキルをアップするために日々研究を重ね、より良い練習環境を作っていっているのだと痛切に感じました。
私が子供の頃は練習をしていても、それが何の目的で行っているかもわからず、ただ走らされているだけという印象があります。意味もなく1時間走らされたりすることも多々ありました。
今はこれだけスポーツ科学が発展して様々な練習方法、トレーニング方法が提案されてきております。

問題はそれをいかにチームや選手に落とし込めるかが課題のように思います。
こういった練習方法、トレーニング方法の重要性は勉強した人間になら大いに理解できます。ただそれらの理屈がわからない人では、「自分は昔、こんな練習はしていない。」となることだって多々あります。選手自身にしてもトレーニングの重要性より、自分の好きな練習しかしたくないというメンタルを持っている選手も多々います。
指導者、選手それぞれのモチベーションが向上し、同じ方向を向かないと練習の効果はありません。
日々、より良いスポーツ環境が整っていても難しい問題は山積みのような気がしますが、まずは何よりスポーツ指導者として日々選手が向上するためには学ばないといけないと思います。
私も時間や金銭面での制限がある中で、できる限りの勉強はこれからも続けていくつもりです。
そして、そういった知識が知り合った選手、トレーナー、スポーツ関係者の方々に生きた情報を与えることができ、お互いが切磋琢磨して向上し合える環境を作ることができれば自分のスポーツ人生にも生きてくると思います。

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