全日本プロレス2014チャンピオンカーニバル決勝戦大阪大会を観戦しました。

格闘技

 昨日は全日本プロレス2014年度のチャンピオンカーニバル優勝決定戦、大阪ボディメーカーコロシアム大会を観戦しました。
 今回の大会は曙選手、潮崎選手が欠場するという波乱があり、2大注目カードであった「諏訪魔VS曙」、「秋山VS潮崎」が両方不成立になってしまいました。
 またその代替カードが「諏訪魔VSThe Bodyguard」、「秋山準VS柴田正人」という実力差が全く違う試合カードが決まったことに、私は幻滅しておりました。正直、チケットの払い戻しがあったら行っていたかもしれません。
 こうなると、リーグ戦結果が決まった後による優勝者決定戦しか目玉カードが無くなる訳であり、誰が進出してくるかによって大きく期待度が変わる状況下でありました。
 それが、まさかあんな展開になろうとは…。

 今回の注目の一つは何と言っても3年ぶり?に大阪ボディメーカーコロシアムの第一競技場という大会場で大会が開催されたことでした。
 正直、今の全日本プロレスにはあまりにも厳しすぎる大きさでお客さんがどれだけ入るか非常に心配でした。
 会場に着いてまず安心したのが、1階席のイスがそれなりに会場いっぱいに並んでいたことでした。売れていないとイスの数が減り、会場の後ろがスカスカになります。ただ、イスとイスの間にスペースが結構空いてはいましたが、それほど気になることではありません。
 南側に入場ゲート設置のためそちら側と両サイド(東西)の1/4は閉鎖されていましたが、それ以外の東西は7-8割は埋まってました。(北側は3割くらい?)
 1階のアリーナ席はほとんど埋まってました。(招待券もいたような雰囲気ありましたが…)

 写真 (5)

 写真 (4)

 ですので、今の全日本プロレスとしてはよく頑張った客入りだったと思います。
 他の試合があまりにも早く終わっていくので、「今日の大会は長くなるのだろう。」とは読めました。
 しかし、全リーグ戦を終えた後、「秋山準VSジョー・ドーリング」、「諏訪魔VS大森隆男」という試合カードが行われ、その勝者で決勝戦…、すなわち決勝まで選手が3試合行わないといけないことになり、大変驚きました。
 そして、秋山、大森両選手が勝利し、まさかの優勝決定戦「秋山準VS大森隆男」の同期対決による優勝決定戦が行われることになりました。

 全日本プロレス 秋山準

 両選手40代で同じ年。そして本日3試合目という過酷な中でしたが、二人は熱闘を展開してくれました。秋山選手のエクスプロイダー、リストクラッチ式エクスプロイダー、大森選手のアックスギロチンドライバー、かなりの勢いでさく裂したアックスボンバーでも決まらず、最後はスライディングアックスボンバーで大森選手の勝利となりました。

 全日本プロレス 秋山準 大森隆男

 会場は大森選手の勝利に盛り上がり、本当にハッピーエンドで色々あったチャンピオンカーニバルでしたが、見事に終わらすことができました。

 全日本プロレス 大森隆男

 今回の大会を私はとても感慨深く思え、本当に感動しました。
 それはジャイアント馬場さん時代の全日本プロレスが好きだった私にとって、とても思い入れが残る大会になったからです。

 本当はこのライバル関係であった二人、またジャイアント馬場さんが四天王の後の未来を託そうとしていた二人が22年という長い年月を経て、再び全日本プロレスに戻ってきて重要な一戦を戦い切ったこと。
 そして、同期であっても秋山選手に全く通用しなかった大森選手が今になって一定水準の試合を展開し、完勝したこと。(過去3勝したことあるが、全て内容が良くない。)
 それがわかっているから、試合後ファンは大きな声援を大森選手に与え、また秋山選手が負けたにも関わらず大森選手を称えたのだと思います。試合後は、先輩の渕選手まで大森選手を称えていました。
 私の尊敬するジャイアント馬場さんは、この一戦に未来を託していたんですね。そして、大会終了後にはそれを思わせるようにジャイアント馬場さんの入場テーマ「王者の魂」のアレンジ?した曲が会場に流れていました。粋な演出です。

 また、昔の全日本プロレスは選手欠場により注目カードが実現不可になった時、可能な限りそれ以上のカードを提供してファンの信頼を得ました。
 今回の変更カードは見るに堪えないカードでしたが、それは残った選手が1日3試合することを想定したものでした。そして、その中、残された諏訪魔、ドーリング選手は2試合、秋山、大森選手は3試合行うことによって注目カードが無くなった分を、体を張ってカバーしました。

 そういった全日本プロレスイズムが詰まった大変素晴らしい大会でした。
 馬場さん時代の全日本プロレスはこういったことを重ねてファンの信頼を勝ち取って、あの全日本プロレスブームを作り上げました。
 これからも、それを忘れず邁進し、再び全日本プロレスが脚光を浴びてほしいです。そして、ジャイアント馬場イズムがいつまでもレスラー、ファンに残ってくれることを私は願っています。
 私も全日本プロレスから大変多くのことを学んで今に至りました。そう思えるプロレス団体でいてほしいと思います。

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