本日は、ジャイアント馬場さんの命日です。改めて、考えること・・・

本日、1月31日はジャイアント馬場さんの命日にあたります。

私が人生の中で最も影響を受け、尊敬している馬場さんが亡くなられて早くも15年という歳月が流れたことになります。

15年という長い期間の間に、馬場さんが創設した全日本プロレスは愛弟子の三沢光晴さんからアントニオ猪木の弟子、武藤敬司選手が率いるという予想だにしない状態となり、いつしか「ジャイアント馬場」という存在は全日本プロレスから聞かれることは無くなってしまいました。

去年、その武藤選手も多額の借金を抱えた状態で、団体を第3者の白石氏に売却し、さっさと別団体を作るという姑息なやり方で団体を去りました。

しかし、その分、秋山準選手を中心とした昔の全日本プロレスのレスラーが再び戻ってくるということもあり、今の全日本プロレスは再び少しだけ馬場さんを感じることのできる団体になりました。

そして、私は馬場さん亡き後、全日本プロレスとノアに分裂してからプロレス界を応援することは無くなったのですが、小橋建太選手が腎臓がんという大病を患い、そこから復活した経緯から小橋選手を尊敬し、小橋選手のみを応援するために再びプロレス界に興味を持ちました。その小橋選手も昨年、プロレスを引退し、いよいよプロレスを応援する理由が無くなったところだったので、再び全日本プロレスを少し応援する気になる出来事があったことは、ある意味衝撃的でした。

もし今後も全日本プロレスが継続していけるのであれば、どうか創始者であるジャイアント馬場さんを思い出すことのできる企画、雰囲気を1年に1度でも思い出させてもらえたら幸いです。

 

私は馬場さんから多くのことを学んだつもりです。

高校生という難しい時期に、リングの中で懸命に戦う全日本プロレスを見て、どれだけ勇気と感動をもらったことか・・・。そして、それがいかにジャイアント馬場さんの教えを忠実に守った結果だったかを今改めて感じています。

馬場さんから学んだことで最も大きかったことは、「ウソをつかないこと」でした。

人間は社会に出ると多くのところで裏と表を感じるところがあります。私もそうですが、ウソをつきたくなくてもつかざるを得ない場面もありますし、そういうつもりでなくても結果的にそうなってしまうことだってあります。

馬場さんも全日本プロレスという大きな屋台を背負っていた以上、あらゆる場面でそういう状況があっただろうし、ウソをつかざるを得ないこともあったでしょう。

しかし、全日本プロレスのリングの戦い(プロレスである以上、ブックどうこうは除くが・・・)、そして何より応援してくれるファンに対してはウソ偽りはありませんでした。

いつも会場に行けば、いつもグッズを購入するファンへサインをする馬場さんがいましたし、いざリングの戦いを見ると毎回必死に戦い、ファンの心を上回る熱く激しい戦いがありました。それを見る度に、勇気をもらい、自分自身の活力となったものです。いつも安定した空間がそこにありました。

そこには、「ファンを裏切ってはいけない。」という馬場さんの教えがあったことは言うまでもありません。

 

自分も大学や社会に出てから、携わる人達に「ウソはついてはいけない」という気持ちで接してきたつもりです。草野球を運営していた時も必ずキャプテンとして、一度も休まず約7年間運営し続けました。社会に出ても、約束は必ず守ってきたはずです。少年野球の監督をした時も、選手にウソを教えてはいけないと思い、あらゆる手段を使って、指導者やトレーナーの資格を取得し、少しでも正しい知識を伝えようと努力してきたつもりです。

その結果として、今様々な人達と知り合い、信頼できる友人などがいることは大変うれしく思います。

その一方では、多くの人達に約束を破られたり、利用されたり、だまされたことがあることも事実です。ただ、その時はジャイアント馬場さんの名言である「裏切るより、裏切られた方がいいではないか。」と愛弟子のジャンボ鶴田さんに語った言葉を思い出し、奮起しました。

 

今、この年齢になって、正直、人を平気でだます人間には「目には目を・・・」で臨むべき時が必要と思い、そう行動することもあります。そうしなければ、この欲に満たされた世の中で潰されてしまいます。

ただ、真っ直ぐした真摯な態度で人と接していれば、どこかでお互いウソのない信頼できる人間関係が作れたことも事実です。

そうやって、これからもジャイアント馬場さんから学んだことを生かし、人生の中で信頼関係を作れる人達を増やし、お互いが充実し、生活水準が向上し合え刺激し合える仲間を増やしていきたいと思います。そうすることで人生が生き生きとしたものとなると信じています。

これから何年経とうとも、ジャイアント馬場さんを忘れることはありません。

だからこそ、馬場さんを思い出すことのできる空間がこれからもあることを切に願っています。

 

試合を見て、馬場さんを偲ぼうと思ったら、やっぱりこの試合を見てしまいました。

全日本プロレスを支えた伝説のレスラーが集結した、全日本プロレス20周年記念試合の6人タッグマッチ。

この時の「大ババコール」は、20年間のファンの思いが集結されたものだと思います。

 

 

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