【小橋健太選手思い出の試合③】三沢光晴、小橋健太VS川田利明、田上明

格闘技

 小橋健太選手の試合を挙げていく中で忘れられない試合として、やはり四天王タッグがあがります。
 先日の福沢朗アナウンサーのコメントを引用すれば、「毎回レッドゾーンに入った試合。スキージャンプで言うと毎回K点越えの壮絶なバトル」、「勝ち負けでなく選手全員にありがとうといいたい試合」、まさしくその通りの毎回毎回すごい試合を繰り広げたタッグマッチでありました。

 特に1995年のプロレスベストバウトを獲得した1995年6月9日の日本武道館での「三沢光晴、小橋健太VS川田利明、田上明」は初めて川田選手が三沢選手からフォールを奪うという記念すべき試合となりました。
 実はこの試合を紹介したいのは、私が初めて日本武道館に訪れプロレスを観戦した試合だったからでもあります。今までテレビでしか見たことが無かった日本武道館の盛り上がりを実に経験してみたかった。その念願が叶ったその日のメインイベントがこの試合だったのです。

 

 この試合はもちろんメインイベントとして行われたのですが、日本武道館と言えば他のカードも豪華…というイメージがあったのですが、セミファイナルは「スタン・ハンセンVSジャイアント・キマラ(2号)」、世界Jrヘビー「ダニー・クロファットVSロブ・バン・ダム」という少し物足りない試合が連なりました。
 少し残念でしたが、その頃にはプロレスを見る目も長けていたと思うので、何となくですがその分メインイベントが凄い試合になるのではないか…と思って東京まで行きましたが、予想通りの壮絶な試合となりました。

 小橋選手が大腿部を負傷していることから三沢選手が捕まる試合になりました。
 しかし、両チームの意地の張り合いと三沢選手の驚異的な粘りが強烈に印象に残る激しい試合となり、最後は川田選手が三沢選手をフォールする歴史的な試合となりました。

 ちなみにこの試合、私は最前列で観戦していました。なので、試合終了後など若かれし頃の私がテレビに映っています(笑)
 一緒に行った友人である、一時アイドルグループTOYONAKA(私はもちろん所属していない)のコーラス部隊の一員として話題となった”クチビルゲしんいち”も映っています(笑)

 私自身はこの四天王タッグを世界最強タッグリーグ公式戦として大阪府立体育館で、また世界タッグ選手権として愛知県体育館、計3回観戦したのですが、いずれも時間切れ引き分けという結果(愛知は60分)となり、決着がついたのはこの試合のみでした。
 それだけ実力が拮抗した凄い攻防を見せていたことがわかります。

 絶対はずれない、凄まじい試合となるこの4選手のタッグマッチは、三沢、小橋組の発展的解散と共に二度とみられない試合となってしまいました。
 プロレスリングノアの東京ドーム大会に川田選手が参戦した際、もう一度この試合が見れるかも…と思っていたが残念ながら定期的な参戦にはならず実現しないまま終わりました。

 この四天王タッグマッチは、私が見てきた数多いタッグマッチの中でもまぎれもないベストバウト。
 これだけの試合がいつも見れた90年代は本当に幸せだったなあと思います。
 プロレスの素晴らしさが今思い出しても薄れない、本当に興奮し、感動も与えてくれる4選手でした。

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